「高校3年間の成績はどのようなものでしたか?高卒で就職するには成績表がオール5近くないと難しいとネットで見かけるのですが、実際どうなんでしょう?…私立の進学校の特進コースに入学しましたが、今更ながら進学するつもりはありません。特進コースなので授業も進みが早く、受験に向けた勉強内容です。そんななかでとてもオール5なんて自分には無理です。…母にも、『就職なら成績なんて関係ないんだから赤点にだけはひっかからないようにすればいいよ』と言われています。ですが、学校側には『成績は重要だよ』と言われています。非常に混乱しています。本当はどっちなんでしょうか…高校での成績はどうだったか(出来れば赤点が何点だったかも添えていただけると嬉しいです。)勉強が大変なため、部活動・委員会活動・アルバイトなども一切していません。資格も英検3級だけで、あってもないようなもんです。 」このようなご相談を受けました。進学校で勉強に追われ、就職活動への不安を抱える相談者さんの声に、寄り添いながらお答えしていきましょう。
高校の成績は就職活動に本当に影響する?
「高校の成績が就職活動に影響するか?」…悩みますよね。ネットの情報は玉石混交で、不安になる気持ちもよく分かります。結論から言うと、高校の成績が就職活動に絶対的に必要なわけではありません。もちろん、企業によっては学力を見る指標として成績を参考にしているところもあるでしょう。しかし、企業が求める能力は、学力だけではありません。
例えば、ある企業の人事担当者の方とお話した際、「高校時代の成績はあまり重視していない。むしろ、大学時代の活動や、面接での人物像、そして仕事への意欲を重視する」というお話を伺いました。これは、多くの企業に共通する考え方と言えるでしょう。もちろん、一流企業の中には、学力重視の企業も存在するでしょうが、全ての企業がそうではありません。
あなたの高校の赤点が40点以下とのことですが、赤点を取らずに卒業していれば、それはそれで立派です。高校生活で勉強に集中し、他の活動に時間を割けなかったこと、それは決してマイナスではありません。むしろ、「目標に向かって努力を継続できる」というあなたの強みを示す材料にもなります。
大学野球と就職活動…両立は可能?
大学で野球を続けながら就職活動をするのは、確かに大変です。時間的な制約や体力的な負担も大きいですよね。わかります。私もかつては同じような悩みを抱えていました。
しかし、野球経験は必ずしも就職活動のハンデにはなりません。むしろ、責任感、チームワーク、粘り強さ、目標達成能力など、多くの企業が求める能力を磨く絶好の機会です。これらの経験を、就職活動でどのようにアピールするかが重要になります。
例えば、私の友人で、大学で野球部に所属しながら、一流企業に内定を得た人がいます。彼は、野球部での経験を通して培ったリーダーシップやコミュニケーション能力を面接で効果的にアピールし、採用担当者の心を掴みました。また、時間管理能力も高く評価されたそうです。部活動と学業、そして就職活動の両立は、並大抵の努力ではできません。その努力を面接で伝えることができれば、大きなアドバンテージになります。
大学野球支援機構では、野球に理解のある中小企業への就職支援にも力を入れています。社会人野球クラブチーム所属や現役選手としての活動に配慮のある企業を紹介することも可能です。もちろん、就職活動はあくまであなた自身の選択です。しかし、もしそのような企業に興味があれば、選択肢の一つとして考えてみても良いかもしれません。
就職活動でアピールできる強みを見つけよう
高校の成績が芳しくなくても、あなたには必ずアピールできる強みがあります。それは、高校時代に勉強に集中し、結果を残そうと努力した経験です。その経験は、「目標に向かって努力を継続できる」というあなたの真面目さや粘り強さを証明しています。
さらに、英検3級の資格取得も、努力の証です。資格取得は、学習意欲や継続力を示す材料となります。また、部活動やアルバイトをしていないことを、「勉強に集中するために他の活動は控えていた」と説明することで、責任感の強さをアピールすることもできます。
就職活動では、「あなたは何ができるのか?」「あなたは何をしたいのか?」を明確に伝えることが重要です。高校の成績だけでなく、あなたの個性や経験、そして将来のビジョンをしっかりと伝えましょう。自己PRや面接練習を通して、あなた自身の強みを磨き上げてください。
大切なのは、自分を正しく理解し、自信を持って就職活動に臨むことです。焦らず、一つずつ丁寧に準備を進めていきましょう。応援しています!