「こんばんは。新卒試験で、ある企業に就職が決まった友人の会社についてなのですが…。HP上や大学にきた資料には、勤務時間が休憩時間を抜いて8時間と記載されていたそうです。しかし、実際は記載されていた勤務開始時間より2時間早く出社し、週2回、勤務終了時間より遅いそうです。しかも残業が殆どで、休日返上なんてこともマメだという話を内定承諾後、されたそうです。試験時に、多少の残業と激務の話はされたそうなんですが、給与の中に残業手当(月30時間相当の時間外業務に対する手当て)が含まれてるそうです。(初任給はだいたい手取り20万弱だそうです。)夜遅い勤務時間なので朝はその分遅いということだったのに、通常と変わらない!!と嘆いてました。私が転職する会社も、実は似た部分がありまして、好きで選んだ仕事でしたので覚悟はしてますが、この友人の話を聞いて不安に思いました。こんなことは良くあるのでしょうか?ご回答頂けたら幸いです。」 この相談、多くの大学生、特にスポーツ推薦で入社する学生やその保護者の方から寄せられる悩みの典型例と言えるかもしれませんね。わかります、その不安。
企業の求人情報と現実のギャップって、どのくらいあるの?
まず、お友達のケースですが、残念ながら、企業の求人情報と現実の勤務状況に大きなギャップがあるケースは、決して珍しくありません。特に、中小企業では、人材不足や業務の急な増加などによって、当初の予定と異なる勤務形態を強いられる可能性が高いです。 求人票に記載されている勤務時間はあくまで目安であり、実際には残業が常態化している、というケースも少なくないのです。 これは、企業側の意図的な隠蔽というよりも、事業の変動や予想外の事態への対応といった、現実的な問題が背景にあることが多いでしょう。
例えば、私が以前相談を受けた学生の中には、説明会では「ワークライフバランスを重視」と謳っていた企業で、実際は毎日深夜まで残業を強いられ、心身ともに疲弊していたという事例がありました。 企業側も、理想的な状況を提示したい気持ちは理解できますが、事前に正確な情報を伝える努力が不足していると言えるでしょう。
大切なのは、企業の「言葉」だけでなく、「行動」をよく観察することです。説明会や面接での担当者の言動、企業の雰囲気、社員の表情などから、その企業の実際の働き方を推測する必要があります。 もし、面接で「残業は月に30時間程度です」と言われても、「本当にそうだろうか?」と疑う目を持ち、さらに突っ込んで質問してみることも大切です。
大学野球経験者は、就職活動で不利になるの?
「大学野球を経験したから就職活動で不利になる」と感じる方もいるかもしれません。 確かに、野球に多くの時間を費やしたことで、学業やインターンシップなどの経験が不足していると感じる方もいるでしょう。 しかし、それは必ずしも不利になるとは限りません。むしろ、野球部での経験は、企業にとって大きな魅力となる可能性を秘めているのです。
例えば、チームワーク、責任感、目標達成のための努力、困難な状況への対応力など、野球部で培った経験は、多くの企業が求める人材像と合致します。 これらの経験を効果的にアピールすることで、企業の採用担当者に好印象を与えることができるでしょう。 もちろん、具体的なエピソードを交えて説明することが重要です。単に「チームワークを学んだ」と言うだけでなく、「どんな状況で、どのようにチームワークを発揮したのか」を具体的に説明することで、説得力が増します。
さらに、当機構では、野球に理解のある中小企業への就職支援にも力を入れています。社会人野球クラブチーム所属や現役選手としての活動に配慮のある企業とのネットワーク構築にも取り組んでおり、野球経験者を積極的に採用する企業とのマッチングを支援しています。 もちろん、企業選びは個人の価値観によって異なりますが、選択肢の一つとして知っておく価値はあるでしょう。
残業が多い会社を選んでしまった時の対処法は?
お友達のように、入社後に残業の多さに驚いたとしても、すぐに辞める必要はありません。まずは、上司や同僚と積極的にコミュニケーションを取り、現状を把握しましょう。 残業の原因が何か、改善策はあるのかを話し合うことが大切です。 もしかしたら、業務の効率化や人員配置の改善によって、残業時間を削減できる可能性もあります。
また、労働基準法に関する知識を身につけ、自分の権利をしっかりと守ることも重要です。 過剰な残業や休日出勤を強いられる場合は、労働基準監督署に相談することもできます。 一人で抱え込まず、先輩社員や人事部などに相談することも有効な手段です。 そして、自分の健康状態を常にチェックし、無理をしないように心がけることも大切です。 心身ともに健康を保つことが、長く働くための第一歩です。
さらに、キャリアプランを見直すことも検討しましょう。 現在の会社で働き続けることが、本当に自分のキャリアにとってプラスになるのか、じっくりと考える時間を持つことが大切です。 もし、現状に強い不満を感じているのであれば、転職も一つの選択肢となるでしょう。 転職活動は大変ですが、より自分に合った職場を見つけることで、仕事への満足度を高めることができます。
大切なのは、現状を受け入れるのではなく、積極的に問題解決に取り組む姿勢です。 一人で悩まず、周囲の人々に相談したり、専門機関に相談したりすることで、より良い解決策が見つかるかもしれません。