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大学野球と就職活動:病気の経験を自己アピールに活かすには?

  • 就職活動
2025年06月27日

大学3年生で就職活動中の方から、高校時代に患った病気の経験を自己PRに使うべきか悩んでいるというご相談がありました。「苦境を乗り越えた経験」としてアピールできる可能性もある一方、病気のことは触れない方が良いとも考えているとのことです。 病気の経験をどのように自己PRに活かすか、あるいは避けるべきか、その判断基準と具体的な対策について、一緒に考えていきましょう。

病気の経験は、必ずしもマイナス材料ではありません!

「病気の経験なんて、面接で話すのはタブーなんじゃないか…」そう思われるかもしれません。わかります。私もそうでした。しかし、病気の経験は必ずしもマイナス材料ではありません。むしろ、あなたの強みや成長を示す貴重なエピソードになり得るのです。 大切なのは、どのように伝え、何を伝えたいかです。

例えば、私が以前関わった大学野球部の学生の中には、高校時代に怪我で長期離脱を経験した選手がいました。彼は、その経験を通して、リハビリに励む忍耐力、チームメイトへの感謝の気持ち、そして何よりも目標達成への強い意志を育みました。面接では、この経験を「困難な状況でも諦めずに努力を続ける力」としてポジティブにアピールし、見事内定を得ました。

あなたの場合は、成人病という大変な経験をされています。入院生活や闘病生活は、想像を絶する苦痛と戦い、精神的にも肉体的に大きな負担を強いられたことでしょう。しかし、だからこそ、そこから得られた学びや成長は計り知れないものがあるはずです。

例えば、

  • 忍耐力や粘り強さ:長期にわたる治療を乗り越えた経験は、困難な状況でも諦めずに努力を続けるあなたの粘り強さを示す強力な証拠になります。
  • 問題解決能力:病気と闘う中で、様々な問題に直面し、解決策を探ってきたはずです。その経験は、問題解決能力の高さを示すエピソードとして活用できます。
  • コミュニケーション能力:医師や看護師、家族、友人など、多くの人と関わり、コミュニケーションを取ってきたはずです。その経験から培われたコミュニケーション能力もアピールポイントになります。
  • 感謝の気持ち:支えてくれた人々への感謝の気持ちは、あなたの温かい人柄を表すでしょう。

これらの経験を、具体的なエピソードを交えながら、あなたの成長や強みと結びつけて説明することが重要です。抽象的な表現ではなく、「具体的にどのような困難に直面し、どのように乗り越えたのか」を丁寧に説明することで、面接官はあなたの真摯な姿勢や成長を感じ取ることができるでしょう。

面接官は何を知りたいのか?~企業の求める人物像を理解する~

面接官は、あなたの病気の経験そのものよりも、その経験を通してあなたが何を学び、どのように成長したのかを知りたいと考えています。単に「病気で大変だった」と語るだけでは、面接官の心に響きません。「病気を通して得られた学び」を明確に伝えられるように準備することが大切です。

そのためには、事前に企業の求める人物像をしっかりと理解する必要があります。企業のホームページや採用情報、説明会などで、企業理念や社風、求める人材像などを調べ、あなたの経験がどのように企業に貢献できるのかを具体的に考えましょう。例えば、チームワークを重視する企業であれば、闘病中の支えになった人々への感謝や、チーム医療を通して学んだ協調性などをアピールできます。

また、自己PRは病気の経験に限定する必要はありません。大学生活や部活動での経験、アルバイト経験など、あなたの強みや個性、成長を示すエピソードを複数用意し、企業の求める人物像に合わせて最適なエピソードを選びましょう。病気の経験は、一つのエピソードとして、他のエピソードとバランスよく組み込むことが効果的です。

病気の経験を話す際の注意点

病気の経験を話す際には、いくつかの注意が必要です。

  • ネガティブな感情を前面に出さない:苦しかった経験を話すことは大切ですが、ネガティブな感情にばかりフォーカスせず、そこから何を学び、どのように成長したのかを重点的に伝えましょう。
  • 詳細な病状の説明は避ける:面接は医学的な診断や治療法を議論する場ではありません。病名や症状の詳細を説明する必要はありません。簡潔に、そしてポジティブな視点で説明しましょう。
  • 現在も治療中であることを伝える必要はない:完治していないことを伝えることで、企業側に不安を与えてしまう可能性があります。現在の健康状態に問題がないことを伝え、仕事に支障がないことを明確にしましょう。
  • 企業の理解を得られるよう配慮する:企業によっては、病気の経験に理解を示さないところもあるかもしれません。事前に企業の社風や文化を調べ、適切な伝え方を検討しましょう。

もし、病気の経験を話すことに不安がある場合は、信頼できる友人や家族、大学のキャリアセンターなどに相談してみるのも良いでしょう。客観的な意見を聞くことで、より効果的な自己PRを作成できるはずです。 また、一般社団法人大学野球支援機構では、野球経験者向けの就職支援も行っています。中小企業を中心に、野球に理解のある企業とのマッチングを支援していますので、必要であれば、お気軽にご相談ください。

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