先日、ご相談を受けました。「4歳年上の彼女と別れたが、交際中に援助した費用を返してほしい」という内容でした。 大学野球に励む学生さんにとって、恋愛は人生の大きな部分を占めるもの。そして、将来への不安や経済的な負担も、同時に抱えている方も多いのではないでしょうか。今回の相談をきっかけに、お金の使い方、そして将来設計について、大学野球を続ける皆さん、そして保護者の皆様に考えていただきたい点をまとめました。
交際中の費用援助、どう考えるべき?
「結婚を前提に付き合っていた彼女と別れた。交際中に援助した費用(約100万円)を返してほしい」というご相談、とても辛い状況ですよね。わかります。 長い時間とお金を費やして築いた関係が終わり、さらに経済的な損失も抱える…想像するだけで心が痛みます。 まず、大切なのはご自身の気持ちを認めることです。悲しみや怒り、悔しさ…様々な感情が押し寄せてくると思います。それらを否定せず、受け止めましょう。そして、冷静に状況を分析していくことが重要です。
法律的な観点から見ると、交際中に贈与したお金を取り戻すのは非常に難しいです。贈与は、無償で財産を譲渡することと定義されており、特別な事情がない限り、返還請求は認められません。「結婚を前提」としていたとしても、それが法的拘束力を持つものではないためです。 「生活が辛い」「手術費用がかかる」といった理由で援助したお金も、残念ながら同様です。 これは、「貸したお金」ではなく「贈与」として扱われる可能性が高いことを意味します。
しかし、これは決して「諦めろ」と言っているわけではありません。 大切なのは、過去の出来事を教訓として、未来に活かすことです。 今回の経験から、お金の貸し借りは、たとえ親しい間柄であっても、明確な約束事を交わす必要性を痛感されたのではないでしょうか。 例えば、借用書を作成する、返済計画を立てるなど、証拠を残すことが重要です。
大学生活と経済的な負担、どうバランスをとる?
大学生活は、学業だけでなく、部活動や交友関係など、様々な活動で充実したものになるはずです。しかし、同時に経済的な負担も大きくなる場合があります。 特に、野球部は遠征費用や用具代など、想像以上に費用がかかることも多いですよね。 アルバイトと両立しながら、学業と部活動を続けるのは、並大抵のことではありません。 心身ともに疲弊してしまう学生さんも少なくありません。
例えば、私の友人で、地方から名門大学に進学し、野球部に所属していた学生がいました。彼は、学費と生活費を稼ぐため、毎日深夜までアルバイトをしていました。当然、睡眠時間は不足し、練習にも集中できず、成績も下がってしまいました。 彼は、経済的な負担と学業・部活動の両立に苦しんでいました。 このような状況は、決して珍しいことではありません。
このような状況を避けるためには、計画的な資金管理が不可欠です。 奨学金制度の活用、アルバイトの効率的な探し方、生活費の見直しなど、様々な方法があります。 また、ご家族や友人、大学のキャリアセンターなど、周囲のサポートも積極的に活用しましょう。 一人で抱え込まず、相談できる相手を見つけることが大切です。
将来のキャリアパス、どう考えていますか?
大学生活、そして野球部での経験は、将来のキャリア形成に大きく役立ちます。 責任感、チームワーク、忍耐力…野球部で培ったこれらの能力は、社会で高く評価されます。 しかし、大学野球を続けることは、必ずしも就職活動に有利とは限りません。 むしろ、時間的な制約や体力的な負担から、就職活動に支障をきたす可能性もあります。 そのため、将来のキャリアパスについて、早いうちからしっかりと考えておくことが大切です。
就職活動においては、自分の強みと弱みを理解し、それを活かせる企業を探すことが重要です。 大学野球支援機構では、野球に理解のある中小企業への就職支援を行っています。社会人野球クラブチーム所属や現役選手としての活動に配慮のある企業を紹介することも可能です。 もちろん、就職活動は、自分自身の努力が最も重要です。 しかし、適切なサポートを受けることで、よりスムーズに就職活動を進めることができるでしょう。
例えば、就職活動の計画を立てたり、面接対策をしたり、企業研究をしたり…これらの活動は、時間と労力を要します。 部活動と両立しながら、これらの活動を行うのは容易ではありません。 しかし、早いうちから準備を始めることで、焦らずに就職活動を進めることができます。
今回のご相談を通して、恋愛、お金、そして将来のキャリア…様々な問題が複雑に絡み合っていることを改めて感じました。 大切なのは、ご自身の感情を大切にし、冷静に状況を分析し、未来に向けて一歩ずつ進んでいくことです。 一人で抱え込まず、周りの人に相談することも忘れないでください。