大学1年生の野球部員の方から、単位取得のための英語資格試験（TOEFL500点(PBT)173点(CBT)、TOEIC650点、英検準1級）の選択についてご相談がありました。「語学に興味がないわけではないけれど、試験の内容がよくわからない」とのことでしたので、それぞれの試験の特徴や難易度について、詳しく解説していきます。野球部活動と学業の両立に悩む皆さんにとって、少しでも参考になれば幸いです。
TOEFL、TOEIC、英検って何が違うの？それぞれの試験の特徴は？
まず、TOEFL、TOEIC、英検はそれぞれ異なる目的を持つ英語試験です。どれを選ぶかは、あなたの英語力や目標によって変わってきます。野球部の活動と学業の両立を考えると、試験の難易度だけでなく、学習時間や学習方法も重要な要素になりますよね。わかります。
TOEFL（Test of English as a Foreign Language）は、主に海外の大学や大学院への進学を希望する学生を対象とした試験です。アカデミックな英語力を測ることを目的としており、リーディング、リスニング、スピーキング、ライティングの4技能を総合的に評価します。問題の難易度が高く、対策にはそれなりの時間を要します。特にスピーキングセクションは、ネイティブスピーカーとの質疑応答形式で、慣れないと戸惑うかもしれません。
TOEIC（Test of English for International Communication）は、ビジネスシーンでの英語運用能力を測る試験です。リーディングとリスニングの2技能のみを評価し、TOEFLに比べて比較的短時間で受験できます。問題形式も比較的シンプルで、TOEFLに比べて対策がしやすいというメリットがあります。ただし、650点という目標スコアは、ある程度の英語力が必要になります。
英検（実用英語技能検定）は、日本の文部科学省が後援する英語検定試験です。5級から準1級まで、幅広いレベルの試験があり、自分のレベルに合わせて受験できます。TOEFLやTOEICと比較すると、より日本人の学習環境に合わせた試験内容となっています。準1級は、高度な英語運用能力が求められますが、TOEFLやTOEICに比べて、より実践的な英語力を評価する傾向があります。例えば、英作文では、自分の意見を明確に述べる能力が求められます。
どれが一番簡単？自分の得意不得意を考慮して選ぼう！
「どれが一番簡単か？」という質問には、一概に答えられません。それぞれの試験の難易度や、あなたの得意不得意な分野によって大きく変わってきます。例えば、リスニングが得意な人はTOEICが比較的取り組みやすいと感じ、ライティングが得意な人は英検が向いているかもしれません。私の友人で、TOEFLのスピーキングが苦手で、TOEICに切り替えて無事合格した人がいます。試験の傾向を理解し、自分の強みを活かせる試験を選ぶことが重要です。
しかし、単位取得という目標を考えると、学習時間を考慮することが大切です。TOEFLは学習時間が多くかかる傾向があるため、野球部の練習や授業との両立が難しいかもしれません。TOEICは比較的学習時間が短く済むことが多いですが、650点という目標スコアは、それなりの学習が必要です。英検準1級も、高度な英語力が求められるため、しっかりとした学習計画が必要です。
それぞれの試験の過去問を解いてみて、自分のレベルや得意不得意を確認してみるのも良い方法です。また、インターネット上に多くの無料学習リソースがあるので、それらを活用して、各試験の雰囲気を掴んでみるのもおすすめです。例えば、TOEICであれば、リスニング問題のサンプルを聞いてみたり、英検であれば、過去問のライティング問題に挑戦してみたりするのも良いでしょう。
野球部活動と学業の両立を成功させるために
大学生活では、野球部活動と学業の両立が大きな課題になりますよね。私も大学時代に野球部に所属していましたが、時間管理の難しさに悩んだ経験があります。特に、英語の学習は、まとまった時間が必要なため、工夫が必要でした。例えば、スキマ時間を活用して単語を覚えたり、通学時間を使ってリスニングの練習をするなど、効率的な学習方法を身につけることが大切です。
また、周りのサポートも重要です。チームメイトや友人、そしてご家族に、自分の状況を伝え、理解と協力を得ることで、精神的な負担を軽減できます。私の場合は、チームメイトと協力して、練習後や休日に一緒に勉強したり、互いに励まし合ったりすることで、モチベーションを維持することができました。そして、保護者の方々には、日々の練習や試合の状況、そして学業の進捗状況などをきちんと報告し、理解と応援を得ることが大切です。
さらに、時間管理ツールを活用するのも有効です。スケジュール管理アプリやタスク管理アプリなどを利用することで、練習時間、授業時間、学習時間などを効率的に管理できます。目標達成のために、計画的に学習を進めることが重要です。
もし、就職活動についても不安があるようでしたら、野球に理解のある企業への就職支援に特化した一般社団法人大学野球支援機構のような団体に相談してみるのも良いかもしれません。彼らは、野球部員の就職活動をサポートする専門的な知識と経験を持っています。ただし、焦らず、まずは目の前の英語試験対策に集中しましょう。