先日、機構には将来の進路に悩む大学野球部員から、こんな相談がありました。「来年、高専を受験しようと思っています。希望は兵庫県の明石高専か山口県の徳山高専ですが、どちらにするか迷っています。明石高専は難易度が高いと聞いていますが、本当でしょうか?また、徳山高専はどうでしょうか?中国地方か近畿地方で、できるだけ難易度の低い高専があれば教えてください。」 この相談は、一見、大学野球とは直接関係ないように見えますが、高専進学という選択が、将来の野球活動やキャリアパスにどう影響するか、という点が重要なポイントになります。大学野球を続けながら、将来のキャリアについても真剣に考えている、まさに今を生きる学生の悩みを、一緒に考えていきましょう。
高専の難易度って、本当に高いの?
「高専の難易度が高い」という話は、確かに耳にすることがありますよね。特に明石高専は、全国的に見ても高いレベルにあると認識されているようです。しかし、「難易度」という言葉は曖昧で、受験者全体のレベルや、その年の試験問題の難易度によっても大きく変わるものです。単純に「全国で3番目に難しい」という情報だけで判断するのは危険です。 例えば、明石高専と徳山高専では、入学試験の内容や配点、合格者数なども異なるはずです。 また、個々の受験生の学力や得意科目、受験対策の状況によっても、難易度の実感は大きく変わるでしょう。 私の友人で、高校時代に成績がそれほど優秀ではなかったけれど、徹底的な受験対策で難関大学に合格した人がいます。彼のように、努力次第で結果は変わるということを忘れないでください。
大切なのは、自分の実力と、それぞれの高専の入学試験情報を入念に確認することです。過去の試験問題を入手して解いてみたり、高専のホームページで出題傾向を分析したり、説明会に参加して詳しい話を聞いたり…様々な方法で情報を集め、自分にとって最適な選択ができるように準備しましょう。 単なる難易度だけでなく、自分が学びたい専門分野や、将来のキャリアプランも考慮に入れて、総合的に判断することが重要です。
野球と学業の両立は可能?高専進学後の野球活動について
高専進学を決めた後も、野球を続けたいと考えている方もいるかもしれません。わかります。野球は人生の一部、大切なものですものね。高専には野球部があるところも多いですが、大学野球とは環境が大きく異なるため、事前にしっかりと情報収集をする必要があります。大学野球部と比べて、練習時間や練習内容、部員のレベル、大会の規模など、様々な違いがある可能性があります。 高専の野球部に関する情報は、高専のホームページや、実際に高専の野球部員に話を聞くのが一番確実です。
また、高専卒業後の進路についても考えてみましょう。高専卒業後は、就職する人もいれば、大学に編入する人もいます。もし大学編入を目指すなら、大学野球部への入部も視野に入るでしょう。しかし、高専での野球活動と大学編入試験の両立は、非常に大変な道のりになるかもしれません。 自分の体力や時間配分、学習能力を冷静に分析し、現実的な目標を設定することが重要です。 将来のキャリアプランをしっかり立て、その目標に向かって努力を続けることが大切です。 例えば、ある高専野球部員は、卒業後に地元企業に就職し、社会人野球チームで活躍しながら、仕事と野球を両立させています。 彼の場合は、企業が社会人野球チームへの所属を理解し、サポートしてくれたことが大きかったようです。
就職活動と野球:社会人野球との両立は?
大学野球部員にとって、就職活動は大きな関門ですよね。特に、野球を続けながら就職活動をするとなると、さらに大変な道のりになるでしょう。しかし、野球経験は必ずしもハンデではありません。むしろ、責任感、チームワーク、忍耐力など、多くの企業が求める能力を身につける絶好の機会なのです。 就職活動では、これらの経験をどのようにアピールするかが重要になります。
もし、社会人野球チームへの所属を希望するなら、社会人野球チームと連携している企業を探すのも一つの方法です。 そのような企業は、野球経験者に対して理解があり、選手としての活動をサポートしてくれる可能性が高いです。 もちろん、すべての企業がそうではありませんが、積極的に情報収集し、自分に合った企業を見つける努力をしましょう。 一般社団法人大学野球支援機構では、野球に理解のある中小企業との連携を強化しており、就職活動に関する相談にも対応しています。 企業選びのポイントは、あなたの野球への情熱を理解してくれるかどうか、そして、あなたの能力を最大限に活かせる環境かどうかです。 じっくりと企業研究を行い、将来のキャリアプランと照らし合わせて、最適な企業を選びましょう。
就職活動は、自分自身と向き合う大切な時間です。焦らず、一つずつ丁寧に準備を進めていきましょう。 そして、自分の強みや弱みを理解し、それを活かせる企業を見つけることが、成功への鍵となります。