「一昨年大学を卒業し地方銀行に就職したのですが、営業や人間関係が自分にとってはあまりにも厳しい職場だったので精神的に辛くなり1年足らずで辞めてしまいました。まだ両親には言っていません。学生時代にアルバイトしていた郵便配達がとても楽しかったので今年から第二新卒の正社員として日本郵便に就職し、毎日バイクに乗って配達の仕事をしています。新卒のときに郵便配達がしたいと両親に言ったところあんなのは大卒のする仕事じゃない、絶対許さないと猛反対され結局、銀行に就職しました。実際に周りの人たちは中卒や高卒が多く、話の内容が下品だったり幼稚だったりはするのですが…でも自分では銀行の仕事よりもこっちの方が合っていると思います。両親がどうしてあんなに猛反対するのかが理解できません。みなさんは自分の子供が郵便配達をすることがそんなに嫌ですか?いつまでも内緒にはしておけないのでそろそろ話そうと思うのですが、また反対されて辞めさせようとするのは目に見えています。どれだけ話してもらちがあきません。どうすれば納得してくれるでしょう?」 このご相談、多くの大学野球経験者の方、そしてそのご家族が抱える葛藤と重なる部分があるのではないでしょうか。大学生活、野球、そして就職活動…それぞれに大きな壁があり、その壁を乗り越える過程で、自分自身や周りの人との関係を見つめ直す機会も多いはずです。
なぜ親は「郵便配達」に反対するのか?その本音を探る
親御さんの反対、わかります。私もそうでした。親世代は、「大学卒業=安定した仕事」という価値観が強く根付いています。特に地方では、銀行員は安定した職業として認識されていることが多いでしょう。そのため、親御さんにとって、大学を卒業して銀行に就職した息子さんが、それを辞めて郵便配達をするという選択は、「せっかくの学歴がもったいない」「将来が不安」といった不安に直結するのです。 それは、親御さんの愛情の裏返しであり、あなたを心配する気持ちの表れなのです。例えば、私の友人で、一流企業に就職したものの、激務と人間関係のストレスで心身を病んでしまった人がいます。その親御さんも最初は反対していましたが、息子の苦しみを理解した上で、新たな道を探すことを応援するようになりました。親御さんの反対は、必ずしもあなたを否定しているわけではありません。彼らの不安や心配を理解し、丁寧に説明することが大切です。
また、「郵便配達=下品」「幼稚」という親御さんのイメージも、時代遅れな偏見である可能性があります。実際は、責任感と体力、そしてコミュニケーション能力が求められる、やりがいのある仕事です。 郵便配達員の方々は、地域社会を支える重要な役割を担っており、決して軽視できる仕事ではありません。 親御さんの固定観念を払拭するためには、具体的な仕事内容ややりがい、社会貢献性などを丁寧に説明することが重要です。 例えば、地域の方々との温かい交流や、責任ある仕事を通して得られる達成感などを具体的に伝えれば、親御さんのイメージも変わるかもしれません。
親を納得させるための具体的な方法とは?
親御さんを納得させるには、感情的な訴えではなく、論理的な説明と具体的な行動が重要です。まず、なぜ銀行を辞めたのか、そしてなぜ郵便配達を選んだのかを、事実を基に冷静に説明しましょう。 単に「銀行が辛かった」だけでなく、具体的にどのような点が辛かったのか、そして郵便配達で働くことでどのような点に魅力を感じているのかを、具体的に説明することで、親御さんの理解を深めることができます。例えば、「銀行ではノルマ達成のプレッシャーが大きく、人間関係も複雑で疲れてしまった。一方、郵便配達は、人との温かい交流があり、毎日達成感を感じられる」といったように、具体的なエピソードを交えて説明することで、より説得力が増します。
さらに、将来のビジョンを示すことも大切です。郵便配達でどのようなキャリアプランを描いているのか、将来どのような目標を達成したいのかを明確に伝えましょう。 単に「今の仕事が好きだから」というだけでなく、将来的なキャリアパスや、仕事を通して何を学びたいのか、どのような成長を遂げたいのかを具体的に示すことで、親御さんの不安を解消することができます。例えば、「郵便配達を通して地域社会への貢献を深めたい」「将来は、配達業務の効率化に貢献したい」といった具体的な目標を示すことで、親御さんの不安を軽減できるでしょう。
そして、行動で示すことも重要です。仕事への責任感や努力を、具体的な行動で示すことで、親御さんの信頼を得ることができます。 例えば、仕事への取り組み方や、職場での人間関係を積極的に報告することで、親御さんの安心感を高めることができます。 また、仕事以外でも、積極的に社会貢献活動に参加したり、スキルアップのための勉強をしたりすることで、親御さんの信頼を得ることができるでしょう。
大学野球経験が活かせる仕事って?キャリアを考えるヒント
大学野球経験は、就職活動において必ずしも不利ではありません。むしろ、粘り強さ、チームワーク、責任感など、多くの企業が求める能力を培ってきた証です。 ただし、その経験をどのようにアピールするかが重要です。 面接では、大学野球で培った経験を、具体的なエピソードを交えて説明することで、あなたの能力を効果的にアピールすることができます。例えば、「大学野球でキャプテンを務めた経験から、チームをまとめるリーダーシップを学びました」「厳しい練習を通して、目標達成のための粘り強さを身につけました」といったように、具体的なエピソードを交えて説明することで、面接官にあなたの能力を効果的に伝えることができます。
また、野球に理解のある企業を選ぶことも重要です。中小企業の中には、社会人野球クラブチームを支援したり、現役選手としての活動をサポートしたりする企業もあります。 そのような企業は、あなたの野球経験を高く評価してくれる可能性が高いでしょう。 もちろん、郵便配達も立派な仕事であり、大学野球経験が直接活かされる仕事とは限りません。しかし、大学野球で培った経験は、どんな仕事にも役立つ「人間力」の礎となっています。 大切なのは、あなたの個性と強みを生かせる仕事を見つけることです。 もし、キャリアについて悩んでいるのであれば、一度、自分自身の強みや価値観を改めて見つめ直してみるのも良いかもしれません。 そして、自分自身の将来像を明確に描き、それに合った仕事を選ぶことが大切です。
就職活動においては、情報収集も重要です。 様々な企業の情報や、就職活動に関するノウハウを収集することで、より効果的な就職活動を行うことができます。 また、就職活動の相談窓口を利用することも有効です。 キャリアカウンセラーなど、専門家のアドバイスを受けることで、自分自身に合った仕事を見つけることができるでしょう。 そして、周りの人に相談することも大切です。 家族や友人、先輩など、信頼できる人に相談することで、新たな視点を得ることができるでしょう。