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大学野球部員で祖父が役員?内定への近道?縁故入社と就職活動のリアル

  • 就職活動
2025年06月27日

「就職活動中の大学三年生です。私の祖父は、志望している企業と深く関係している事業の名誉委員で、代表取締役社長・副社長とも20年近い付き合いがあります。副社長の部長クラスの方から履歴書の提出を指示され、人事の方からも受領の確認がありました。同族系一部上場大手製造メーカー(社員数2000人、平均年収600万円)で、一般ルートで選考を受けますが、この縁故が選考にどの程度有利に働くのか、また、人事からの連絡は選考の優遇を意味するのか知りたいです。」 この相談、多くの学生、そして保護者の方々が抱える不安と希望が詰まっていると感じます。縁故入社は、確かに有利な面もありますが、その実態は複雑です。今回は、この相談を例に、縁故入社と就職活動について、大学野球部員の皆さんにも役立つ情報を提供します。

縁故入社は本当に有利?内定への近道?

「祖父が役員だから、もう内定はもらったも同然だろう」と安易に考えてはいけません。確かに、縁故があることは、選考プロセスにおいて有利に働く可能性は高いです。企業側も、社長や役員と親しい人物を採用することで、社内へのスムーズな溶け込みや、企業への理解度を期待するでしょう。しかし、それは「内定確定」を意味するわけではありません。重要なのは、あなたの能力と人となりです。

例えば、私の友人で、著名な経営者の息子さんがいたのですが、彼は一流大学を卒業し、素晴らしい成績を収めていましたが、志望企業の面接で、自分の能力や経験について十分に説明できず、残念ながら不合格になってしまいました。縁故があっても、あなた自身の能力や適性、企業への貢献意欲が評価の基準となることを忘れてはいけません。 あなたの祖父との関係は、あなたにとって大きなアドバンテージとなる可能性を秘めていますが、それだけで安心せず、しっかりと準備を進めることが大切です。

また、縁故入社は、時に周囲からの誤解やプレッシャーを生む可能性もあります。「コネ入社」と見られることへの不安や、祖父への期待に応えなければならないという重圧は、あなたにとって大きな負担になるかもしれません。これらの点を踏まえ、しっかりと準備を進めていくことが大切です。

履歴書受領連絡の意味は?選考過程での優遇は?

人事部から履歴書受領の連絡があったことは、選考プロセスが進行していることを示しています。しかし、それが選考における優遇を意味するとは限りません。多くの企業では、応募書類の受付確認連絡は一般的な手順です。 連絡があったからといって、選考が有利に進んでいると安易に考えるのは危険です。 むしろ、この連絡を励みに、より一層、選考対策に励むべきでしょう。

面接では、あなたの能力や個性、そして企業への貢献意欲をしっかりとアピールすることが重要です。 祖父との関係に触れることは、自己紹介の際に軽く触れる程度にとどめ、面接官の質問に答える際に自然な形で話すのが良いでしょう。 面接官は、あなたの能力や適性、企業への貢献意欲を評価するはずです。 縁故を前面に出すよりも、あなた自身の魅力を伝えることに集中しましょう。

また、一般ルートでの選考を受けるというあなたの決断は、非常に賢明です。 一般ルートで選考を受けることで、あなたの真の実力が試され、より自信を持って企業に貢献できるでしょう。 一般応募者と同じように、筆記試験や面接試験にしっかりと備え、実力を発揮することが重要です。

大学野球経験と就職活動:強みを活かす方法

大学野球部での経験は、就職活動において大きな強みになります。 チームワーク、責任感、目標達成能力、困難な状況への対応力など、多くの企業が求める能力を磨くことができるからです。 履歴書や面接では、これらの経験を具体的に説明し、企業が求める能力とどのように結びつくかを明確に示すことが重要です。

例えば、「大学野球部で主将を務めた経験から、チームメンバーをまとめ、目標達成のために戦略を立て、実行する能力を培いました。これは、貴社のプロジェクトマネジメントにおいても活かせるものと考えています。」といったように、具体的なエピソードを交えて説明することで、説得力を高めることができます。 また、MARCH出身という学歴も、あなたの能力を裏付ける重要な要素です。 これらの強みを効果的にアピールすることで、選考において有利に働くでしょう。

もし、あなたが社会人野球クラブチームへの所属や、現役選手としての活動を希望するなら、野球に理解のある企業を探すことが重要です。 一般社団法人大学野球支援機構では、そのような企業との連携を強化しており、就職活動のサポートも行っています。 機構が支援する企業は、野球部員の経験や能力を高く評価し、選手としての活動を尊重する企業が多いです。 就職活動の際には、これらの企業も視野に入れて検討してみることをお勧めします。

就職活動は、長く、大変な道のりです。 しかし、あなたの努力と能力、そして縁故というアドバンテージを最大限に活かせば、必ず良い結果が得られると信じています。 焦らず、一つずつ着実にステップを踏んでいきましょう。 応援しています!

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