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大学野球部員も悩む?障害者雇用と就職活動の現実と対策

  • 就職活動
2025年06月27日

先日、就職活動中の大学生の方から、ご自身の身体状況と障害者雇用に関する不安、そして知人の就職活動の経験談を交えたご相談がありました。「知人の女性は、有名大学を卒業し成績も優秀なのに、障害者枠で応募した企業から全て不採用となり、最終的に公務員になった。なぜ民間企業に受からなかったのか?」という疑問と、「自分も身体に少し障害があり、障害者枠を検討しているが不安だ」というお気持ちでした。この相談をきっかけに、大学野球部員を含む多くの学生が抱える可能性のある、障害者雇用と就職活動に関する課題について、詳しく解説していきたいと思います。

障害者枠の採用状況は本当に厳しいの?

ご相談にあった知人の方の経験、とても胸が締め付けられるお話でしたね。「障害者雇用促進法は名ばかりで、実際は企業にとっての負担を考慮して採用が決定される」というお言葉、現実を突きつけられたような、辛い言葉ですよね。わかります。私もそう感じます。確かに、企業は利益を追求する組織です。障害者雇用は法律で義務付けられていますが、企業にとって、追加の設備投資や業務調整はコストになります。そのため、企業によっては、「業務に支障がない」「負担が少ない」と判断できる方を優先的に採用する傾向があるのも事実かもしれません。

しかし、だからといって、全ての企業がそうではないということを、まずご理解いただきたいです。障害者雇用は、企業の社会的責任として、また多様な人材を活用することで企業の活性化を図るという観点からも、非常に重要な取り組みです。実際、積極的に障害者雇用に取り組んでいる企業も多く存在します。例えば、従業員の個性や能力を尊重し、個々の能力を最大限に活かせるような職場環境づくりに力を入れている企業もあります。そういった企業では、障害の有無に関わらず、個人の能力や適性、そして人となりを見て採用判断が行われることが多いです。

知人の方が民間企業に就職できなかった原因は、残念ながら、面接官でないと断言できません。「業務に影響を与えないか」という判断基準が厳しく、また、障害の程度が軽い方が優先される傾向があるというお話しは、残念ながら現実としてあるかもしれません。しかし、同時に、面接での印象や自己PRの不足なども影響している可能性も十分考えられます。一般就活でも厳しい時代ですから、障害者枠の採用試験も、高い競争率であることは間違いありません。

大学野球経験は就職活動でどう活かせる?

大学野球部での経験は、就職活動において大きな強みになります。「粘り強さ」「チームワーク」「責任感」「目標達成能力」など、企業が求める多くの能力を磨くことができるからです。例えば、厳しい練習を乗り越えてきた経験は、困難な課題にも粘り強く取り組む姿勢を示す証拠となります。また、チームメイトと協力して勝利を目指してきた経験は、協調性やコミュニケーション能力の高さを証明します。これらの経験は、面接で具体的にエピソードを交えて話すことで、効果的にアピールできます。

特に、野球に理解のある中小企業の中には、社会人野球クラブチームへの所属や現役選手としての活動を配慮してくれる企業もあります。もし、そのような企業への就職を希望するなら、大学野球支援機構が、就職活動のサポートをすることも可能です。もちろん、就職活動は、個々の能力や適性、そして企業の求める人材像とのマッチングが重要です。しかし、大学野球経験は、あなたの個性と能力を際立たせる強力な武器となるでしょう。

さらに、障害者雇用を積極的に行っている企業の中には、大学野球部員の経験を高く評価してくれるところもあるかもしれません。例えば、チームワークや責任感といった野球部で培った能力は、職場で非常に役立ちます。また、障害者雇用においては、「多様性」を重視する企業が増えています。大学野球部員という個性は、企業にとって貴重な存在となる可能性があります。面接では、あなたの経験と能力を、企業の求める人材像と結びつけてアピールすることが重要です。

障害者枠で就職活動をするための具体的な対策は?

まず、自分の障害について正しく理解し、それをどのように活かせるかを考えることが重要です。自分の強みと弱みを客観的に分析し、それを就職活動に活かす戦略を立てましょう。例えば、電動車いすを使用していることは、一見ハンデのように見えますが、「困難な状況でも工夫して乗り越える能力」や「周囲の協力を得ながら目標を達成する能力」を証明する材料にもなります。

次に、企業研究を徹底的に行いましょう。障害者雇用への取り組み状況や、社風、企業文化などを詳しく調べ、自分に合った企業を見つけることが大切です。企業のウェブサイトや採用情報、企業の活動内容などを詳しく調べて、企業が求める人材像と自分の能力を照らし合わせてみましょう。また、企業説明会や面接で、積極的に質問をすることで、企業の姿勢や雰囲気を肌で感じ取ることができます。

そして、面接対策は入念に行いましょう。面接では、自分の個性や能力を効果的にアピールすることが重要です。自己PRや志望動機は、具体的なエピソードを交えながら、熱意を持って伝えましょう。また、企業の事業内容や社会貢献活動について深い理解を示すことで、企業への関心の高さをアピールできます。さらに、障害者雇用に関する知識を深めておくことも重要です。障害者雇用促進法の内容や、企業の取り組み状況などを理解することで、面接官からの質問にも的確に答えられます。

最後に、就職活動は長期戦であることを認識し、焦らず、一つずつ着実にステップを踏んでいきましょう。不採用になったとしても、落ち込む必要はありません。その経験を活かし、次の企業への応募に活かしましょう。周りの人に相談したり、就職支援機関を利用したりすることも有効です。一人で抱え込まず、周りの力を借りながら、就職活動を進めていくことが大切です。

就職活動は、本当に大変です。でも、諦めないでください。あなたの努力が必ず実を結ぶと信じています。そして、もし、就職活動で行き詰まったときには、周りの人に相談したり、専門機関に相談したりすることを忘れないでください。あなたは一人ではありません。

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