大学野球「主務(マネージャー)」「学生コーチ」「アナリスト」を対象にしたアワード開催中!

大学野球部員も悩む? 就職活動と学業の両立、そして将来への不安

  • 就職活動
2025年06月27日

「大学4年生の娘の就職活動がうまくいかず、悩んでいます。娘は一流と言われる地方国立大学の理学部に在籍し、IT系の企業への就職を希望していますが、企業研究が不十分で、自分との相性が良い企業ばかりを選んでいるように見えます。親としては、安定性のある企業を勧めたかったのですが、娘は『楽をするためではない』と反論し、納得のいく企業に入社したいと考えています。このままでは、後悔するのではないかと心配です。大学院進学という選択肢もありますが、後ろ向きな進学は本人のためにならないのではと懸念しています。」このようなご相談、よく耳にするお悩みです。わかります、親御さんの気持ち、痛いほどよくわかります。

就職活動で「自分との相性」だけを重視するのは危険?

娘さんの「自分との相性」を重視する気持ち、とてもよくわかります。仕事は人生の大きな部分を占めるものですから、毎日楽しく、やりがいを感じられる仕事に就きたいと思うのは当然のことです。しかし、「相性」だけで企業を選ぶのは、少し危険かもしれません。企業研究が不十分なまま、魅力的に見える企業ばかりを受けていると、本当に自分に合った企業を見逃してしまう可能性があります。

例えば、私が以前相談を受けた学生の中には、企業の雰囲気や社風を重視しすぎて、会社の将来性や自身のキャリアプランとの整合性を全く考慮せずに就職活動を進めていた学生がいました。結果、内定はもらえたものの、入社後に「思っていたのと違う」と後悔し、早期退職せざるを得なくなったケースもありました。これは極端な例ですが、「相性」も大切ですが、企業の将来性や自分のキャリアプランとの整合性をしっかり確認することも非常に重要です。

娘さんには、企業研究の重要性について、改めて話し合ってみてはいかがでしょうか?企業のホームページやIR情報、ニュース記事などを参考に、会社の事業内容、ビジョン、成長性などを具体的に調べていくことを促してみましょう。また、企業説明会やOB・OG訪問に参加し、社員の方々と直接話をすることで、会社の雰囲気や社風をより深く理解することも大切です。

さらに、「安定性」という言葉の定義を娘さんと一緒に考えてみるのも良いかもしれません。「安定性」は、給与や福利厚生だけでなく、会社の業績や将来性、そして自身のキャリアパスを含めて考える必要があるでしょう。例えば、一見安定しているように見える大企業でも、将来的な事業縮小やリストラのリスクがないとは限りません。逆に、成長中のベンチャー企業は不安定な面もありますが、大きな成長の可能性を秘めている場合があります。

大学院進学は本当に必要?メリット・デメリットを冷静に分析しよう

大学院進学は、就職活動でうまくいかなかった場合の選択肢として確かに考えられます。しかし、「逃げるように」進学するのは、あまりお勧めできません。大学院進学は、研究を深めたい、専門性を高めたいという強い意志があってこそ、その価値を発揮するものです。後ろ向きな気持ちで進学しても、結局は満足のいく結果を得られない可能性が高いです。娘さんが本当に大学院に進学したいのか、その理由は何なのかを、じっくりと話し合うことが大切です。

もし、大学院進学を検討するなら、具体的な研究テーマや将来のキャリアプランを明確にする必要があります。単に就職活動から逃げるためではなく、将来のキャリアに繋がる明確な目標を持って進学する必要があります。例えば、大学院で専門性を高めて、より魅力的な企業に就職したい、あるいは、研究者としてキャリアを積みたいなど、具体的な目標を設定することが重要です。そして、その目標を達成するために、どの大学院に進学するのが最適なのかを、娘さんと一緒に検討していく必要があります。

大学院進学には、経済的な負担も考慮しなければなりません。学費や生活費を誰が負担するのか、また、その負担を続けることができるのかを、しっかりと確認する必要があります。また、大学院在学中はアルバイトが制限される場合もあるため、生活費の確保についても計画的に考える必要があります。

さらに、大学院進学によって就職活動が有利になるという保証はありません。大学院を卒業しても、就職活動がうまくいかないケースもあります。大学院進学は、あくまでキャリアプランの一環として、冷静にメリットとデメリットを比較検討する必要があります。

野球部経験は就職活動で活かせる!企業選びの視点を変えてみよう

娘さんは理学部とのことですが、もし娘さんが大学で野球部に所属していたとしたら、その経験は就職活動で大きな武器になります。チームワーク、責任感、目標達成能力、忍耐力など、野球部活動で培ったこれらの能力は、多くの企業が求める人材像と合致します。これらの経験をどのようにアピールできるかを一緒に考えてみましょう。

例えば、「目標達成のためにチームと協力して努力した経験」「困難な状況を乗り越えた経験」「リーダーシップを発揮した経験」など、具体的なエピソードを準備することで、面接官に強い印象を与えることができます。また、野球部での経験を通して学んだこと、成長したことなども、面接で積極的に話すことで、あなたの個性や魅力を伝えることができます。中小企業の中には、野球に理解のある企業も多く、社会人野球クラブチームへの所属や現役選手としての活動を支援してくれる企業もあります。もし、娘さんがそのような企業に興味があるのであれば、一般社団法人大学野球支援機構のような団体に相談してみるのも良いかもしれません。

就職活動は、企業を選ぶだけでなく、企業に選ばれるための努力も必要です。企業研究をしっかり行い、自分の強みや経験を効果的にアピールすることで、より良い結果を得られる可能性が高まります。娘さんと一緒に、就職活動の戦略を見直してみてはいかがでしょうか。焦らず、一つずつ丁寧に進めていけば、必ず良い結果が得られるはずです。

大切なのは、娘さんが後悔しない選択をすることです。親としてできることは、娘さんをサポートし、適切なアドバイスをすること。そして、娘さんの決断を尊重することです。焦らず、じっくりと時間をかけて、娘さんと一緒に将来について考えていきましょう。

大学野球支援機構は野球と仕事の両立をサポートします

「野球を続けたい学生」の就活のお手伝い、
それを支える「ご家族」からのご相談、
私たちは野球と仕事双方を充実させる未来に向けてサポートをしています。