「大学院で物理学を専攻している修士2年の25歳男性です。修論提出を1ヵ月後に控えて、研究結果が出なかったため、教官から『結果が出ていないのだから良い結果が出るまで何年でもやるべきだ。現状では修論としては認められない』と言われました。研究への取り組み方に問題はなかったと思うのですが、なぜ良い結果が出なかったのかをまとめたいと伝えてもダメでした。卒業できないと言われて、将来の就職活動にも不安を感じています。」このようなご相談を受けました。研究で思うような結果が出ず、卒業や就職に不安を感じている、というのは本当に辛い状況ですよね。わかります。でも、大丈夫。一緒に考えていきましょう。
研究結果が出なくても、卒業はできる?
研究が思うように進まず、結果が出なかったことで、卒業できないと告げられ、絶望感に襲われていることと思います。私もかつて、研究で壁にぶつかり、夜も眠れないほど悩んだ経験があります。「結果が出ない=失敗」ではないということを、まず理解してください。研究は、必ずしも成功するとは限らないものです。むしろ、失敗から学ぶことが非常に多いのです。今回の研究で得られた知見、そして研究に取り組む中で培われた論理的思考力や問題解決能力は、決して無駄にはなりません。
教員の先生との考え方の違いも、悩みの種になっているようですね。先生は結果を重視する一方で、あなたはプロセスや思考過程を重視している。この違いは、研究の進め方や論文の書き方にも影響を与えているでしょう。しかし、先生との意見の食い違いは、必ずしもあなたの能力の低さを示すものではありません。研究に対するアプローチの違い、それだけのことです。
まずは、冷静に現状を分析してみましょう。残された時間は1ヶ月。先生との話し合いを通して、修論の提出基準や、最低限クリアすべき点を再確認することが重要です。もしかしたら、先生は結果そのものよりも、研究の過程や考察、そしてそこから得られた学びをきちんとまとめることができれば、修論として認めてくれる可能性もあります。先生とじっくり話し合い、現状の研究成果をどのようにまとめれば修論として認められるのか、具体的な修正案を提示してもらいましょう。もし、どうしても納得できない場合は、大学院の事務室や指導教員以外の教授に相談してみるのも一つの方法です。セカンドオピニオンを得ることで、客観的な視点から解決策を見つけることができるかもしれません。
26歳からの就職活動、本当に不利なの?
「26歳で就職活動をするのは不利だ」と心配されているようですが、年齢は決して就職活動におけるハンデではありません。もちろん、新卒採用と比べて選択肢は狭まるかもしれませんが、あなたの経験や能力によっては、むしろ有利に働くこともあります。特に、研究活動を通して培ってきた論理的思考力、問題解決能力、そして粘り強さは、多くの企業が求める重要なスキルです。これらのスキルを効果的にアピールすることができれば、年齢を気にせず、あなたを採用したいと考えてくれる企業は必ず見つかるはずです。
例えば、私の友人で、博士課程を修了後、30歳を過ぎてから大手企業に就職した人がいます。彼は、研究活動で培った専門知識と高い分析能力を武器に、面接で自信を持って自分の経験を語り、見事内定を得ました。年齢を気にするよりも、自分の強みを明確に理解し、それを効果的にアピールすることが重要です。また、研究活動だけでなく、アルバイトやボランティア活動、サークル活動など、多様な経験もアピール材料になります。これらの経験を通して培われたコミュニケーション能力や協調性なども、企業にとって魅力的な要素となります。
就職活動においては、企業選びも重要です。中小企業の中には、大学野球部出身者や社会人野球経験者に理解のある企業も数多く存在します。そういった企業は、部活動で培われたチームワークや責任感、忍耐力などを高く評価してくれる可能性が高いです。もし、そのような企業に興味があれば、積極的に情報収集を行い、応募してみることをお勧めします。一般社団法人大学野球支援機構では、野球に理解のある中小企業への就職支援にも力を入れています。企業選びの相談など、お気軽にご連絡ください。
研究室を変わる、もしくは大学院を中退する選択肢は?
現在の研究室では、先生との考え方の違いから、研究を続けることが難しいと感じているかもしれません。そのような場合は、研究室を変える、もしくは大学院を中退するという選択肢も検討する必要があるかもしれません。もちろん、簡単には決められない決断ですが、あなたの将来にとって最善の選択をするためには、勇気を持って決断することも重要です。研究室を変える場合は、他の研究室の先生に相談し、研究テーマや指導方針について事前に確認することが大切です。大学院を中退する場合は、就職活動に専念できる時間と余裕が確保できるため、就職活動に集中できるというメリットがあります。
どちらの選択肢を選ぶにしても、焦らずにじっくりと時間をかけて、自分にとって最適な道を選びましょう。周りの友人や家族、そして信頼できる人に相談し、アドバイスを求めることも大切です。一人で抱え込まず、周りの人に支えられながら、一歩ずつ前に進んでいきましょう。そして、どんな選択をするにしても、後悔しないように、自分自身で納得できる結論を出すことが重要です。大学院を卒業することだけが、人生の成功ではありません。あなたには、必ずあなたの才能を生かせる場所があります。焦らず、一歩ずつ進んでいきましょう。
もし、就職活動について不安なことがあれば、お気軽にご相談ください。私たちは、あなたのキャリア形成をサポートします。