大学4年生で、内定承諾した都内の貿易会社から、入社前にExcel、Word、Accessの習得、アルバイト、レポート提出、頻繁な報告など、多くの課題を課せられているというご相談を受けました。卒論やサークル活動など、学生生活も充実させたいのに、その時間がないことに悩んでいらっしゃるようです。内定承諾を取り消すか、現状を続けるか、非常に迷われているとのことです。 この状況、本当に悩ましいですよね…。
入社前にこれだけの課題を課せられるのは普通?
まず、お気持ち、本当に良く分かります。大学生活最後の時間を、企業からの課題に追われる日々…想像するだけで息苦しくなりますよね。 多くの企業では、入社前に特別な研修を行うことはありますが、ご提示いただいた内容のボリュームは、正直なところ、尋常ではありません。 「みんなやってきたこと」と言われても、それが本当に一般的なことなのか、疑問が残ります。
私の友人にも、内定先から様々な研修を課せられた人がいましたが、それはせいぜいビジネスマナー研修や、業界に関する簡単な資料の予習程度でした。ExcelやWordの基本操作は、多くの大学で授業で扱われているため、特別な研修は必要ないケースが多いです。さらに、アルバイトまで強制されるというのは、聞いたことがありません。
企業側としては、入社前にスキルをある程度身につけてほしいという意図は理解できます。しかし、学生生活とのバランスを全く考慮していない点、そして、報告の頻度や内容が過剰な点が大きな問題です。これでは、卒論どころか、心身ともに疲弊してしまいますよね。
もしかしたら、この会社は、入社前に徹底的に従順さを確認し、コントロールしようとしているのかもしれません。 これは、将来のあなたにとって、良い兆候とは言い難いかもしれません。
卒論やプライベートとの両立は可能?現実的な解決策を探ろう
「卒論に集中できない」と会社に訴えたにもかかわらず、理解を得られなかったとのこと。非常に残念ですが、現状では、両立はほぼ不可能だと考えられます。 毎日パソコンの練習、アルバイト、レポート作成、報告…これだけでも相当な時間を取られます。 そこに卒論やサークル活動、プライベートの時間まで入れるのは、現実的ではありません。
例えば、A大学のある先輩は、内定先の企業から同様の課題を課せられ、精神的に追い詰められて、最終的に内定を辞退しました。彼はその後、別の企業に就職し、現在は順調にキャリアを積んでいるようです。彼の経験からも、無理に続ける必要はないと分かります。
もちろん、この会社に魅力を感じている気持ちも分かります。女性が多く活躍している、語学が活かせる…これらの点は、将来のキャリアを考える上で大きなプラスになるでしょう。しかし、健康を害したり、学生生活を犠牲にするほどではないはずです。
まずは、冷静に現状を分析することが大切です。この会社で働くことで、本当にあなたが得られるものは何か? そして、失うものは何か? この点をしっかりと見極めましょう。
内定承諾を取り消すことは、本当に失敗?
「辞退して一から就活をやり直すのが怖い」というお気持ち、よく分かります。 就活は、時間と労力を要する大変な作業ですよね。 しかし、今の状況を無理に続けることで、あなたの人生が損なわれるリスクも考慮しなければなりません。
内定承諾を取り消すことは、決して失敗ではありません。むしろ、自分の将来を見据え、賢明な判断と言えるかもしれません。 一度、落ち着いて、あなたのキャリアプランについて、じっくりと考えてみましょう。 本当にこの会社で働くことが、あなたの幸せにつながるのでしょうか?
もし、内定承諾を取り消すことを決めた場合、早めに会社に連絡し、誠意をもって説明することが大切です。 そして、新たな就活に備え、自分の強みや興味を改めて整理し、より自分に合った企業を探しましょう。 もしかしたら、よりあなたに合った、ワークライフバランスを重視する企業が見つかるかもしれません。
大学野球支援機構では、野球に理解のある中小企業への就職支援も行っています。 社会人野球クラブチームへの所属や現役選手としての活動に配慮のある企業を紹介することも可能です。 もし、就職活動について相談したいことがあれば、お気軽にご連絡ください。(※ただし、機構への相談は必須ではありません。ご自身の判断で進めていただいて構いません。)
大切なのは、あなた自身の幸せです。 周りの意見に流されることなく、自分の気持ちに正直に、そして、将来を見据えて、最善の選択をしてください。