高校3年生で、将来は起業を目指し、早稲田大学への進学を考えている、というご相談をいただきました。進路選択にあたり、先輩から「商学部ではなく政経学部の方が良い」というアドバイスを受け、迷っているとのこと。大学の授業の有用性や、起業前に就職するべきかといった点について、悩んでいらっしゃいますね。わかります。進路選択は人生の一大イベントですから、慎重に考えたい気持ち、とてもよく理解できます。
大学の授業って、本当に役に立たないの?
「大学の授業なんてほとんど役に立たない」という先輩の言葉、衝撃的だったかもしれませんね。確かに、大学で学ぶすべての知識が、起業に直接役立つとは限りません。しかし、全く役に立たないとは言い切れません。 重要なのは、何を学び、どのように活かすかです。
例えば、商学部で学ぶ会計学やマーケティングは、起業において非常に重要な知識です。経営学は、企業経営の基礎を学ぶ上で欠かせません。これらの知識は、教科書や独学で学ぶこともできますが、大学の授業では、教授や学生との議論を通して、より深い理解が得られます。また、ケーススタディを通して、実践的な問題解決能力を養うことも可能です。これは、起業家として非常に重要なスキルです。
一方、政経学部では、経済学や政治学、社会学といった、よりマクロな視点から社会や経済を分析する能力を養うことができます。起業は、社会状況や経済情勢を理解した上で、ビジネスモデルを構築することが重要です。政経学部での学びは、広い視野と社会への深い理解を育むことに役立ちます。
私の友人で、経済学部出身の起業家がいます。彼は、大学で学んだ経済理論を基に、独自のビジネスモデルを構築し、成功を収めています。彼の成功は、大学の授業が全く役に立たなかったという考え方を覆す、良い例と言えるでしょう。
結局のところ、どの学部に進学するかは、あなたの将来のビジョンと、あなたが何を学びたいかによって決まります。商学部と政経学部、どちらにも魅力があり、どちらを選んでも成功する可能性はあります。先輩のアドバイスは一つの意見として参考にしながら、自分自身の将来像をじっくりと見つめ直すことが大切です。
起業前に就職した方が良いの?
起業前に就職経験を積むことは、必ずしも必須ではありません。しかし、就職経験は、起業に役立つ多くの経験と知識をもたらしてくれる可能性があります。企業で働くことで、組織運営、チームワーク、顧客対応、資金調達など、起業に必要な様々なスキルを学ぶことができます。
また、企業で働くことで、ビジネスの現場を肌で感じることができます。これは、教科書や講義では得られない貴重な経験です。実際に企業で働いてみて、「こんなビジネスモデルがあったらいいのに」というアイデアが生まれるかもしれません。さらに、企業で人脈を築くことで、起業後に役立つ様々なサポートを得られる可能性もあります。
もちろん、就職せずにすぐに起業する道を選ぶことも可能です。多くの成功者は、大学卒業後すぐに起業し、成功を収めています。しかし、就職経験の有無は、起業の成功を左右する決定的な要素ではありません。重要なのは、あなたの能力と情熱、そして、ビジネスプランの質です。
例えば、ある起業家は、大学卒業後すぐに起業しましたが、資金調達に苦労し、事業を継続することができませんでした。一方、別の起業家は、数年企業に勤めた後、起業し、成功を収めています。どちらが良いか、一概には言えません。あなたの性格や能力、リスク許容度などを考慮して、最適な選択をすることが大切です。
早稲田大学商学部と政経学部、どっちを選ぶべき?
早稲田大学の商学部と政経学部、どちらも素晴らしい学部です。どちらを選ぶかは、あなたの将来のビジョンと、あなたが大学で何を学びたいかによって決まります。そして、本当に自分が学びたいこと、やりたいことを追求することが大切です。
商学部は、ビジネスに特化した知識を学ぶことができます。一方、政経学部は、より広い視野で社会や経済を学ぶことができます。どちらの学部にも、起業に必要なスキルを学ぶことができます。大切なのは、あなたがどの分野に興味があり、どのような能力を身につけたいかということです。
もし、あなたが具体的なビジネスプランを持っており、そのプランを実現するために必要な知識やスキルを明確にイメージできているなら、商学部が適しているかもしれません。一方、まだ具体的なビジネスプランが決まっていない、あるいは、より広い視野で社会や経済を学びたいと考えているなら、政経学部が適しているかもしれません。
どちらの学部も、卒業後に様々なキャリアパスが開かれています。重要なのは、あなたが大学生活で何を学び、どのような人脈を築き、どのような経験を積むかです。そして、それらをどのように活かして、あなたの将来のビジョンを実現していくか、という点です。 大学生活は、あなたの将来を大きく左右する重要な期間です。 じっくりと時間をかけて、自分自身と向き合い、最適な選択をしてください。
もし、就職活動において、中小企業で、社会人野球クラブチーム所属や現役選手としての活動に配慮のある企業への就職を考えているのであれば、一般社団法人大学野球支援機構が提供する就職支援サービスについて、調べてみるのも良いかもしれません。 もちろん、これはあくまで一つの選択肢です。 あなたの将来の成功を心から願っています。