「在米20年を終え、本帰国を決意したのですが、様々なことで心が揺らぎます。30後半になり、変化が怖いのが主な理由だと思います。社会人経験はアメリカのみで、家族はいるものの、半分外国へ引っ越すような緊張感と常に闘っているようで気持ちがグラグラしています。一日でも早く行動に移したいです。」このようなご相談をいただきました。20年間アメリカで過ごされ、安定した職に就きながら、それでも帰国を決意されたこと、そしてその決意に揺らぎを感じていること、よく分かります。この状況、多くの日本人が抱える葛藤と重なる部分も多いのではないでしょうか。
帰国を決意した理由を改めて見つめ直してみましょう
アメリカでの生活、そして仕事で成功を収められたこと、素晴らしいですね。しかし、「アメリカ人にはなりたくない、なれない。じゃあ何故ここにいつまでもいるのか」という根本的な疑問を抱き、家族の近くで暮らしたいという気持ち、そして日本の年齢による就職への不安…これらの理由が、帰国という大きな決断へと繋がったのだと思います。これらの理由を改めて書き出してみましょう。 紙に書き出すことで、自分の気持ちを整理し、客観的に見れる機会になります。 例えば、「家族との時間を大切にしたい」という理由を、「週末だけじゃなく、日常的に家族と過ごしたい」と具体的に書き換えることで、その想いの強さを再確認できるかもしれません。
また、「日本の年齢による就職への不安」については、確かに年齢がキャリアに影響を与える側面はあります。しかし、あなたの20年間のアメリカでの経験は、大きな武器になります。 英語力はもちろん、アメリカ企業での11年間の勤務経験は、多くの企業にとって魅力的なスキルです。日本企業の多くは、グローバルな視点や多様な文化への理解を高く評価しています。あなたの経験は、まさにそれらを体現していると言えるでしょう。
例えば、私の友人で、海外勤務経験を活かして、国内のグローバル企業で活躍している人がいます。彼女は、海外での経験を通して培ったコミュニケーション能力や問題解決能力を高く評価され、入社後すぐに重要なプロジェクトを任されたそうです。最初は不安もあったそうですが、自分の経験に自信を持つことで、その不安を乗り越えることができたと言っていました。
帰国後の就職活動、どう進めたらいい?
帰国後の就職活動は、確かに不安がつきものです。しかし、準備をしっかり行うことで、その不安を軽減することは可能です。 まずは、あなたのスキルや経験を整理し、どのような仕事がしたいのか、明確にしましょう。そして、それに合った求人を探すことが重要です。ハローワークや転職サイトなどを利用するのも良いでしょう。また、人材紹介会社に相談するのも有効な手段です。 彼らは、あなたのスキルや経験に合った企業を紹介してくれるだけでなく、面接対策などもサポートしてくれます。
さらに、あなたの経験を活かせる企業を探しましょう。 例えば、国際的な事業展開をしている企業や、海外との取引が多い企業などは、あなたのアメリカでの経験を高く評価してくれる可能性が高いです。また、中小企業の中には、社会人野球クラブチームを支援したり、現役選手としての活動を配慮してくれる企業もあります。もし、そのような企業に興味があれば、一般社団法人大学野球支援機構のような団体に相談してみるのも良いかもしれません。 彼らは、野球に理解のある企業との繋がりを持っている可能性があります。ただし、これはあくまで一つの選択肢として考えてみてください。
そして、面接では自信を持って、あなたの経験をアピールしましょう。 アメリカでの経験を通して学んだこと、そしてこれから日本で何をしたいのか、明確に伝えることが大切です。自信を持って話せば、面接官もあなたの魅力を理解してくれるはずです。
震災への不安、そして永住権の破棄…どう向き合えばいい?
震災への不安は、当然のことです。アメリカメディアの情報に影響を受けている部分もあるかもしれませんが、大切なのは、自分の不安と真摯に向き合うことです。 東京の家族の「どうにもなんないんだから仕方ない!」という言葉は、一見無責任に聞こえるかもしれませんが、彼らなりの現実を受け止め、前向きに生きていく姿勢の表れかもしれません。まずは、家族としっかりと話し合い、あなたの不安を共有しましょう。 そして、具体的な対策を一緒に考えていくことで、不安を軽減できるはずです。
永住権の破棄は、確かに残念な気持ちになるかもしれません。しかし、帰国を決意したあなたの意思を尊重し、前向きに捉えましょう。 永住権を手放すことで、新たな人生のステージを始めることができるのです。これは、あなたにとって大きなチャンスでもあります。 過去を悔やむのではなく、未来に向けて、新たな一歩を踏み出しましょう。
「後ろから誰かにポンって押してもらいたい」という気持ち、とてもよく分かります。私もそうでした。でも、自分を信じて、一歩ずつ前に進んでいくことが大切です。 不安な気持ちは、誰にでもあるものです。それを乗り越えることで、あなたはさらに成長し、より強い自分になれるでしょう。そして、帰国後、充実した日々を送ることができるはずです。