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彼を支えるには?元カレの苦悩と、あなたができること

  • 就職活動
2025年06月27日

「長年付き合った彼と2年前に別れ、数ヶ月前に連絡を取ったところ、彼は2年間ずっと仕事にもつかず、家からほとんど出ない生活を送っているようです。大学卒業後、就職浪人を経て、人間不信や対人恐怖に陥っているとのこと。親からの仕送りで暮らしており、バイトもせず、外出も困難な状態です。彼は、過去に自分自身を犠牲にしてまで尽くしてきたのに、結果として大切な人から捨てられたと感じ、自己肯定感が著しく低下しているようです。死の念頭にまで至ったこともあったそうですが、今は落ち着いているとのこと。毎日連絡を取っていますが、精神状態が悪化しているように感じ、心配でなりません。彼を病院へ行くよう勧めるべきか、また、どのような病院を受診すべきか悩んでいます。」このようなご相談をいただきました。彼の状況、そしてご相談者様の深いお気持ち、よく分かります。とても辛い状況ですよね。

彼の現状をどう捉えるべき?

まず、彼の現状を客観的に見てみましょう。長期間のニート状態、対人恐怖、自己肯定感の著しい低下、自殺念慮…これらの症状は、軽視できない深刻な問題です。彼の抱える問題は、単なる就職活動の失敗や失恋の傷心とは次元が違います。うつ病や社会不安障害といった精神疾患の可能性も十分に考えられます。彼自身もその自覚があるかもしれませんし、ないかもしれません。大切なのは、彼の症状を「ただの怠け」や「甘え」と片付けるのではなく、深刻な精神的な問題として捉えることです。ご相談者様は毎日連絡を取り、支えようとしていらっしゃる。それは本当に素晴らしいことです。しかし、彼の状態を改善するためには、専門家の助けが必要な場合があります。

彼の「人から捨てられた」という感情も理解できます。人間関係において、尽くすことばかりが先行し、自分自身の気持ちや欲求を押し殺してしまうと、心のバランスが崩れてしまうことがあります。大学野球部員の方々にも、このような経験を持つ方がいるかもしれません。チームのために、仲間のために、と常に努力を続け、自分の気持ちを後回しにしてしまうことで、精神的に疲弊してしまうケースは少なくありません。彼も、かつてはあなたや友人、家族のために尽くしてきた経験から、今の状況への落胆がより大きくなっているのかもしれません。

例えば、私がかつて指導した大学野球部の学生で、卒業後、プロ野球選手を目指して猛練習に励んだものの、思うように結果が出ず、挫折感を抱えた学生がいました。彼は、周囲の期待に応えようと必死に頑張りすぎて、自分の心の声に耳を傾けることを忘れていたのです。結果、精神的に追い詰められ、社会生活に適応できなくなってしまったのです。彼の場合は、プロ野球選手という明確な目標があったからこそ、その目標を失ったときの喪失感が大きかったのだと思います。彼のケースと、ご相談者様の元カレのケースは異なりますが、自分の価値観を見失い、自己肯定感を失ってしまうという点では共通していると言えるでしょう。

彼を病院へ連れて行くには?

彼を病院へ連れて行くのは、確かに難しいかもしれません。しかし、彼の現状を考えると、専門家の助けを借りることは、彼にとって非常に重要です。まず、彼の気持ちに寄り添い、丁寧に話を聞くことから始めましょう。「病院に行くのは怖い」「恥ずかしい」という彼の気持ちを尊重し、無理強いはしないことが大切です。彼のペースに合わせて、ゆっくりと説得していくことが必要です。

具体的な病院選びですが、心療内科または精神科を受診することをお勧めします。インターネットで検索したり、お住まいの地域の保健センターに相談したりすることで、適切な医療機関を見つけることができます。初診の際には、彼の症状やこれまでの経緯を詳しく説明することが重要です。また、彼の同意を得ることが前提となります。無理強いせず、彼の気持ちを受け止めながら、一緒に病院へ行くことを提案してみましょう。

もし、彼が病院に行くことに抵抗を示すようであれば、「一緒に相談に行こう」「話を聞いてくれる人がいるよ」と、彼の不安を和らげる言葉かけを心がけてください。また、彼の強みを見つけ、肯定的な言葉を伝えることも大切です。例えば、「君にはこんな素晴らしいところがある」「君ならきっと乗り越えられる」など、彼の頑張りを認め、励ます言葉を伝えましょう。彼の自己肯定感を高めることが、治療への一歩となる可能性があります。

あなたができること、そして未来に向けて

毎日連絡を取り、彼の支えになっていること、それは本当に素晴らしいことです。しかし、あなた自身が疲弊しないように、注意が必要です。彼の問題を一人で抱え込まず、信頼できる友人や家族に相談することも考えてみてください。また、地域の相談窓口なども活用できます。彼を支えることは大切ですが、あなた自身も大切にしましょう。

彼の将来についてですが、就職活動の支援は、一般社団法人大学野球支援機構のような団体が力になれるかもしれません。機構では、野球経験者への就職支援に力を入れており、野球に理解のある企業への就職サポートを行っています。社会人野球クラブチームへの所属や、現役選手としての活動を考慮してくれる企業を紹介することも可能です。もちろん、彼の状況を踏まえ、まずは心のケアを優先する必要がありますが、将来的には、彼の強みである野球経験を活かしたキャリア形成を支援できる可能性もあります。まずは、彼の心の状態が安定することを最優先に考え、一歩ずつ進んでいきましょう。

彼の回復には時間がかかるかもしれません。焦らず、彼のペースに合わせて、寄り添いながらサポートしていくことが大切です。彼の回復を願っています。

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