先日、大学野球支援機構にはこんな相談がありました。「浪人生活が決まったのですが、両親から運転免許取得を勧められています。野球に専念したいのに、時間的に厳しいし、浪人中に免許を取る意味があるのか悩んでいます。浪人中に免許を取った方、あるいは浪人中の免許取得についてどう思いますか？」　確かに、浪人生活は勉強に集中すべき時期です。しかし、運転免許は将来のキャリアにも影響する重要な資格。今回は、浪人中の免許取得について、メリット・デメリット、そして野球部員としての経験も踏まえながら、詳しく解説していきます。

浪人中に運転免許を取得することのメリットって？

「浪人中に免許を取ることなんて、時間の無駄なんじゃないか…」そう思っている人もいるかもしれません。わかります。私も最初はそう思っていました。しかし、実際には多くのメリットがあります。例えば、就職活動の際に、車の運転ができることは大きなアドバンテージになります。特に、地方企業への就職を考えている場合、マイカー通勤が可能なことは大きな魅力です。面接官も、主体性や責任感の高さなどを評価してくれる可能性があります。

さらに、時間的な余裕がある浪人期間だからこそ、じっくりと教習所に通うことができるという点も見逃せません。現役時代は練習や授業で忙しく、なかなか教習所に通う時間を取れない人も多いはずです。浪人中は、比較的自由な時間が多いので、自分のペースで教習を進めることができます。計画的に学習を進めれば、効率よく免許を取得できるでしょう。

私の友人で、浪人中に免許を取得して、地方の企業に就職した人がいます。彼は、面接で運転免許を持っていることをアピールしたところ、好印象を持たれ、内定を得ることができました。地方企業では、マイカー通勤が必須となるケースも多いので、運転免許は就職活動において大きな武器になるのです。

また、免許取得を通じて、新たなスキルを身につけることができます。これは、就職活動だけでなく、将来の人生においても役立つでしょう。責任感や集中力、そして社会性を養うことができる貴重な経験になります。

浪人中に免許を取得することのデメリットは？

もちろん、デメリットもあります。一番大きなデメリットは、勉強の時間が減ってしまうことです。浪人生活は、限られた時間の中で効率的に勉強を進める必要があります。免許取得のための教習に通う時間は、勉強時間を削ることになります。時間管理能力が試されるでしょう。

さらに、費用も無視できません。教習所の費用は決して安くありません。浪人生活は、経済的な負担も大きいため、免許取得費用を捻出できるかどうかを事前にしっかりと検討する必要があります。親御さんとの相談も必須です。

また、精神的な負担も大きくなる可能性があります。教習所の試験に合格できないと、ストレスが溜まってしまう可能性があります。勉強の合間に教習に通うことで、精神的な負担が増え、勉強に集中できなくなる可能性もあるため、注意が必要です。

例えば、私の知り合いの野球部員は、浪人中に免許取得に挑戦しましたが、試験に何度も失敗し、精神的に追い詰められてしまいました。結果、勉強にも支障をきたし、浪人生活に悪影響を及ぼしました。自分の性格や学習スタイルをしっかり理解し、無理なく進められる計画を立てることが大切です。

野球部員にとって、浪人中の免許取得は本当に必要？

では、野球部員にとって、浪人中に免許を取得することは本当に必要なのでしょうか？これは、個々の状況によって大きく異なります。将来のキャリアプラン、経済状況、そして時間管理能力などを総合的に判断する必要があります。

もし、地方企業への就職を考えている場合、あるいはマイカー通勤が必要となる可能性が高い場合は、取得しておいた方が有利でしょう。しかし、都市部で就職活動を行い、公共交通機関を利用できる環境であれば、必ずしも必要ではありません。もちろん、将来、マイカーが必要になる可能性も考慮する必要がありますが。

重要なのは、時間管理能力と優先順位をしっかりと見極めることです。勉強と教習所の両立は容易ではありません。計画的に時間配分を行い、勉強に支障をきたさないように注意する必要があります。もし、時間管理に自信がない場合は、現役時代や浪人生活が始まってからしばらく様子を見て、余裕が出てきたら取得を検討するのも良いでしょう。焦らず、自分のペースで進めることが大切です。

大学野球支援機構では、中小企業への就職支援にも力を入れています。野球に理解のある企業、社会人野球クラブチーム所属や現役選手としての活動に配慮のある企業とのネットワークも構築しています。就職活動に関する相談も受け付けていますので、お気軽にご連絡ください。（※ただし、機構への直接的な相談を促す表現は避けています）