「海外の大学に正規留学していたのですが、環境に馴染めず中退してしまいました。英語も苦労しました…。今は20歳で、将来のこと、どうしたらいいのか分からなくて不安です。アホな質問で申し訳ないのですが、アドバイスが欲しいです…」
この相談、私たち一般社団法人大学野球支援機構にも似たような相談が寄せられます。海外留学という貴重な経験を経て、帰国後、進路に迷う…。野球を続けていくのか、それとも…、悩みますよね。わかります。私もかつて、似たような経験をした友人がいました。
野球は続けるべき?それとも…将来のキャリアはどうすれば?
まず、一番大切なのはご自身の気持ちです。海外留学で得た経験、そして野球への情熱。どちらを優先したいのか、じっくりと自問自答してみてください。留学で得た経験は、必ずあなたの財産になります。語学力はもちろん、異文化理解力、問題解決能力、そして何よりも強い意志力を培ったはずです。これらの経験は、将来のどんな道を選んだとしても、大きな力になるでしょう。
野球を続けることを希望するなら、国内の大学への編入も検討できます。編入学試験対策は大変ですが、あなたの経験と努力は必ず活かされるはずです。編入先の大学によっては、野球部の活動と学業の両立をサポートする体制が整っているところもあります。もし、野球を続けながら、将来のキャリアについても不安がある場合は、一度、大学野球支援機構が協力している企業の情報を調べてみるのも良いかもしれません。社会人野球クラブチームへの所属を支援している企業もありますので、ご自身の状況に合った選択肢が見つかるかもしれません。
一方、野球を続けることに迷いがある、あるいは一旦野球から離れてキャリアを築きたいと考えているのであれば、専門学校や就職活動も選択肢として考えられます。留学経験は、就職活動においても大きなアピールポイントになります。グローバルな視点や異文化理解力、そして困難を乗り越える力…。これらの経験は、企業にとって魅力的な人材であることを示す強力な証拠となります。もちろん、留学中退という事実をどのように説明するかは重要ですが、正直に説明し、そこから何を学び、どのように成長できたのかを伝えることが大切です。
中退という事実をどのように就職活動で説明すればいいの?
留学の中退は、決してネガティブな要素ばかりではありません。「なぜ中退したのか」「そこから何を学んだのか」「将来どのように活かしていくのか」を明確に説明できれば、むしろあなたの成長を示す証拠になります。例えば、留学先の環境に馴染めなかった経験から、コミュニケーション能力の向上に努め、日本語での表現力やプレゼンテーション能力を磨いた、といった具体的なエピソードを準備しましょう。また、中退後、どのように過ごしたのか、何に取り組んだのかを伝えることも重要です。ボランティア活動やアルバイト、資格取得など、前向きな行動を示すことで、あなたの成長と責任感をアピールできます。
例えば、私の友人で、海外留学から帰国後、一度は就職活動に失敗した人がいました。しかし、彼はその経験を活かし、語学力をさらに磨き、日本と海外の文化交流に関するボランティア活動に参加。その経験を就職活動で積極的にアピールした結果、国際的な事業展開を行う企業に内定を得ることができました。失敗を成功に変える力こそ、企業が求める人材像に合致するのです。
大学野球支援機構がサポートできること
大学野球支援機構では、野球部員の就職活動支援に力を入れています。特に、野球に理解のある中小企業との連携を強化し、社会人野球クラブチーム所属や現役選手としての活動に配慮のある企業への就職支援を行っています。もちろん、就職活動は個々の状況によって最適な方法が異なります。しかし、私たちが提供できる情報やサポートが、少しでも皆さんの不安を解消し、未来への一歩を踏み出す勇気を与えられたら幸いです。
就職活動だけでなく、キャリアプランニングについても相談を受け付けています。将来のキャリアパスを一緒に考え、あなたに最適な道を見つけるお手伝いをさせていただきます。まずは、ご自身の強みや興味、そして将来のビジョンについてじっくりと考えてみてください。そして、そのビジョンを実現するために、どのようなスキルや経験が必要なのかを明確にしましょう。
もし、将来のキャリアについて迷っているなら、一度、自分自身とじっくり向き合い、本当にやりたいこと、目指したい未来を明確にしましょう。そして、その目標に向かって、一歩ずつ進んでいくことが大切です。決して一人で抱え込まず、周りの人に相談したり、サポートを求めることも忘れないでください。