「父に大学は県内に進学しろと言われます。そして、国公立を限定されています。私は、いま宮崎県に住んでいて宮崎県の事も好きなのですが、県外にもすごく魅了を感じています。私はいま法学部を志望していて、宮崎県の国公立大学の中で法学部はありません。それを父に話しても、話を聞いてくれません。高校の先輩に聞いてみたところ県外は宮崎県より都会で楽しいと聞きます。また、都会すぎて、、とも聞きます。県外に進学できる理由は、今の私には無いです。県外に進学するメリットを教えて欲しいです。」　この相談、多くの大学生、特に地方出身の学生が抱える悩みですよね。ご両親の気持ちもよく分かりますが、将来を見据えた上で、ご自身の希望を叶える道を探ることはとても大切です。この記事では、県外大学進学のメリットを、特に野球部員の方の視点から詳しく解説していきます。

野球と学業の両立を考えると、県外大学進学は不利？

「県外大学に進学したら、野球部活動と学業の両立が難しくなるのでは…？」と心配になりますよね。わかります。地元なら通学時間が短縮され、練習や試合に多くの時間を割ける、というメリットは確かにあります。しかし、県外大学にも、野球部員にとって魅力的な環境が数多く存在します。例えば、強豪大学であれば、充実した練習環境や指導体制が整っているケースが多いです。また、レベルの高い選手と切磋琢磨することで、自身の成長にも大きく繋がるでしょう。さらに、寮生活を通して、自立心や責任感も養うことができます。もちろん、時間管理能力を高める必要はありますが、それは社会に出ても必要なスキルです。私の友人で、県外の名門大学に進学し、野球部と学業を両立させながら、卒業後に大手企業に就職した例もあります。彼は、綿密なスケジュール管理と、効率的な学習方法を身につけることで、見事に両立させていました。

重要なのは、進学先の大学の環境や、自身の時間管理能力をきちんと把握することです。　大学によっては、部活動と学業の両立を支援する制度が整っているところもあります。事前に大学のウェブサイトや説明会などで、その点を確認するようにしましょう。また、時間管理術に関するセミナーやワークショップに参加するのも良いかもしれません。

県外大学進学は、キャリア形成の幅を広げる？

県外大学進学は、キャリア形成の幅を広げる大きなチャンスになります。地元企業だけでなく、全国各地の企業から就職のオファーを受ける可能性が高まります。特に、野球部員の場合、社会人野球クラブチームへの所属を希望する方もいると思います。県外大学に進学することで、より多くのクラブチームとの接点を持つことができるかもしれません。また、企業によっては、社会人野球クラブチームへの所属や現役選手としての活動に理解のあるところもあります。一般社団法人大学野球支援機構では、そうした企業とのパイプを築き、就職支援を行っています。もちろん、就職活動は大学生活における大きなイベントですが、大学生活そのものも貴重な経験になります。様々な地域の人と出会い、多様な価値観に触れることで、視野が広がり、将来の選択肢も豊かになるはずです。

例えば、首都圏の大学に進学すれば、多くの企業の本社や支社が近くにあるため、就職活動がスムーズに進められる可能性があります。また、大都市圏ならではのインターンシップやワークショップに参加する機会も増えます。これらの経験は、就職活動において大きなアドバンテージとなります。さらに、都会ならではの文化に触れることで、自分自身の成長にも繋がるでしょう。もちろん、都会生活にはデメリットもあります。生活費が高い、人混みが苦手、といった声もよく聞きます。しかし、それ以上に得られるメリットが大きいと考える方も少なくありません。

法学部志望なら、県外大学進学のメリットはさらに大きい？

法学部を志望されているとのことですが、県外大学には、より専門性の高い教育や研究環境が整っている可能性があります。　著名な教授陣や充実した図書館、そして、多様な学生との交流を通して、より深く法学を学ぶことができるでしょう。また、県外大学に進学することで、将来、弁護士や検察官などの国家資格取得を目指す際に、より多くの選択肢を持つことができます。例えば、特定の地域に限定されず、全国各地で活躍できる可能性が高まります。

さらに、法学部は、社会の様々な分野と深く関わっています。県外大学に進学することで、地元では得られないような多様な経験や人脈を築くことができるでしょう。これは、将来のキャリア形成に大きく役立つはずです。もちろん、ご両親の気持ちも理解できます。地元に残って、安定した進路を選ぶことは、確かに安心感があります。しかし、ご自身の将来を考えた時、本当にそれが最善の選択なのか、じっくりと考えてみてください。ご自身の希望する学部、そして将来のキャリアプランを踏まえた上で、県外大学進学のメリット・デメリットを改めて検討してみることをお勧めします。

大学生活は、人生における大きな転換期です。ご自身の将来を真剣に考え、ご両親とよく話し合って、最適な進路を選択してください。そして、その選択に後悔しないように、大学生活を精一杯楽しんでください。