「美大受験を辞めたい」という相談を受けました。二浪中で、画塾に通いながら強いプレッシャーを感じているとのこと。ご両親は美大出身で、特に芸大への進学を強く望んでいらっしゃるようです。ご自身は絵を描くことは好きですが、芸大には向いていないと感じ、才能がないと気づかれたとのこと。予備校にも行けなくなり、将来への不安を抱えている様子が伺えます。絵を描くこと、小説を書くことへの情熱はあるものの、現実的な不安から、将来への道筋が見えなくなっているようです。 才能で食べていくことの難しさ、自立への不安も抱えていますね。わかります、本当に悩みますよね。
絵を描くこと、小説を書くことを諦めるべき?本当に才能がないの?
まず、「才能がない」とご自身を決めつけてしまうのは、少し早すぎるかもしれません。才能とは、生まれ持った能力だけでなく、努力や経験によって磨かれるものだからです。絵を描くことや小説を書くことが好きで、それに向き合ってきた時間があるということは、それ自体が大きな才能の証と言えるのではないでしょうか。 例えば、私の友人で、最初は絵を描くのが下手だったけれど、地道な努力と継続によって、素晴らしい作品を生み出すようになった人がいます。才能は開花するまでに時間がかかることもありますし、才能がないと感じるのは、努力の方向性が間違っている可能性もあります。もしかしたら、今のやり方では才能が開花しないだけで、別の方法を試せば才能が活かせるかもしれません。
藝大を目指して努力してきた経験は、決して無駄ではありません。そこで培った観察力、表現力、粘り強さなどは、将来、どんな道に進んだとしても必ず役に立つはずです。大切なのは、才能の有無ではなく、自分が本当に何をしたいのか、そしてそれをどのように実現していくのかを考えることです。 「藝大受からないなら美術やっても意味ない」というご両親のお考えも、ご本人の気持ちとずれているように感じます。藝大だけが美術の道ではないですし、美術以外の道でも、絵を描くことや小説を書くことを活かせる可能性は十分にあります。
「普通の人間」という言葉を使われていますが、普通であることは決して悪いことではありません。むしろ、普通の人間だからこそ、共感力や人間関係を築く力など、特別な才能とはまた違った強みを持っています。その強みを生かして、自分らしい生き方を見つけ出すことも可能です。
美大受験以外に、自分の好きなことを活かせる道はあるの?
美大受験を諦めるという選択は、決して失敗ではありません。むしろ、自分自身と向き合い、本当にやりたいことを見つけるための重要な一歩と言えるでしょう。 高校で勉強できた経験を活かし、大学進学という選択肢ももちろんあります。中堅国公立大学や有名私立大学に進学し、大学生活の中で、絵を描くことや小説を書くことを続けながら、将来のキャリアについてじっくり考える時間を持つこともできます。大学には、様々なサークルや部活動があり、そこで仲間と出会い、刺激を受けながら、自分の才能や適性を見つけることができるかもしれません。
また、大学で学んだ知識やスキルを活かして、好きなことを仕事に繋げる道も考えられます。例えば、デザイン系の会社や出版社などに就職して、絵を描くことや文章を書くことを活かすことも可能です。フリーランスとして活動する道もあります。もちろん、すぐに成功するとは限りませんが、努力次第で実現できる可能性は十分にあります。 大切なのは、「絵を描く」「小説を書く」という自分の好きなことを、どのように社会と繋げていくのかを考えることです。
さらに、社会人野球クラブチームに配慮のある企業への就職支援も行っている大学野球支援機構のような団体も存在します。野球とは関係ない分野ですが、もし、将来、安定した職に就きながら、自分の好きなことを続けたいと考えているのであれば、そのような企業への就職活動も選択肢の一つとして検討してみるのも良いかもしれません。 もちろん、これはあくまでも一つの選択肢であり、ご自身の状況や希望に合った道を選ぶことが重要です。
親への説明、そして将来への不安をどう乗り越える?
ご両親への説明は難しいかもしれませんが、自分の気持ちを正直に伝えることが大切です。今の状況、そして将来への不安、そして美大受験を諦めたい理由をきちんと説明しましょう。絵を描くことや小説を書くことへの情熱、そして大学進学や就職を通じて将来をどのように考えているのかを具体的に伝えることで、ご両親も理解を示してくれる可能性があります。 もし、ご両親との話し合いが難しい場合は、学校の先生やカウンセラーなどに相談してみるのも良いかもしれません。第三者の意見を聞くことで、ご両親とのコミュニケーションが円滑になる可能性があります。
将来への不安は誰にでもあるものです。しかし、不安に囚われすぎるのではなく、一歩ずつ前に進んでいくことが重要です。まずは、自分のやりたいことを明確にし、それを実現するための具体的な計画を立ててみましょう。計画を立てることで、不安が少し和らぎ、前向きな気持ちになれるはずです。 小さな目標を立て、一つずつ達成していくことで、自信も付いてきます。そして、「自分はできる!」という肯定的な気持ちを持つことが大切です。 自分を信じて、一歩ずつ進んでいきましょう。
例えば、Aさんは、美大進学を諦めた後、一般企業に就職し、安定した生活を手に入れました。しかし、絵を描くことを諦めたわけではなく、趣味として絵を描き続け、個展を開くまでに至りました。Bさんは、小説家を目指し、大学卒業後、アルバイトをしながら小説を書き続け、ついにデビューを果たしました。このように、自分の道を諦めずに努力を続ければ、必ず道は開けます。