「高校3年生の娘が、薬剤師か助産師か決めかねています。将来性や学費、結婚・出産後のキャリアについても不安です。娘に、それぞれの職業の良い点と悪い点を教えてあげたいのですが…」
将来の進路を決めるのは、娘さんご自身です。親御さんとしては、娘さんの夢を応援したい気持ちと、現実的な不安が入り混じっているのではないでしょうか。わかります、その気持ち、とてもよくわかります。
薬剤師と助産師、どちらも社会に貢献できる素晴らしい職業です。しかし、それぞれに魅力と課題があります。学費や将来性、結婚・出産後のキャリアなど、様々な角度から考えていく必要がありますね。今回は、これらの点を踏まえながら、娘さんと一緒に将来について考えていくためのヒントをご紹介しましょう。
薬剤師は本当に飽和状態?将来の展望はどうなる?
薬学部新設ラッシュの影響で、薬剤師の就職状況が心配ですよね。確かに、薬剤師の数は増加傾向にあります。しかし、「飽和状態」と一概に言えるかどうかは、少し複雑です。需要と供給のバランス、そして薬剤師の活躍できるフィールドを多角的に見ていく必要があります。
例えば、病院薬剤師だけでなく、調剤薬局、製薬会社、研究機関など、薬剤師の活躍できる場は多岐に渡っています。また、高齢化社会の進展に伴い、在宅医療や地域医療へのニーズが高まっており、薬剤師の役割はますます重要になっています。もちろん、競争は激しくなるかもしれませんが、専門性を高め、患者さんとの信頼関係を築くことで、活躍の場は十分に広がると考えられます。
私の友人で、大学卒業後、地方の病院で薬剤師として働き、その後、結婚・出産を経て、現在は在宅医療に特化した薬剤師として活躍している人がいます。彼女は、専門性を活かし、地域社会に貢献したいという強い思いを持っていました。その強い意志と努力が、彼女を成功に導いたのだと思います。娘さんにも、将来どのような薬剤師になりたいか、じっくりと考えてもらうことが大切です。
学費については、確かに高額です。しかし、将来の収入と照らし合わせて検討する必要があります。薬剤師の平均年収は、他の職業と比較しても高い水準にあると言われています。もちろん、勤務先や経験年数によって差はありますが、適切なキャリアプランを立てれば、学費を返済し、生活を安定させることは十分可能です。就職後、返済していく約束をされているとのことですが、娘さんの頑張り次第で、必ず実現できる目標だと励ましてあげましょう。
少子化の時代、助産師の仕事はなくなる?キャリアパスはどう描く?
少子化が進む中、助産師の仕事が心配ですよね。確かに、出産件数は減少傾向にあります。しかし、助産師の役割は、出産だけではありません。妊婦さんのケア、育児相談、女性の健康管理など、幅広い分野で活躍できます。
例えば、産婦人科病院だけでなく、助産院、保健センター、企業など、様々な場所で助産師の需要があります。また、高齢出産の増加に伴い、妊婦さんのケアに対するニーズは高まっており、助産師の専門知識と技術はますます重要になっています。さらに、産後ケアの充実も求められており、この分野での活躍も期待できます。
私の知人の助産師は、大学卒業後、病院勤務を経て、現在は助産院を開設し、地域に密着した活動をしています。彼女は、一人ひとりの妊婦さんと向き合い、温かいサポートを提供することにやりがいを感じているそうです。少子化は課題ではありますが、質の高いケアを提供できる助産師は、これからも必要とされるでしょう。
学費についても、薬剤師と同様に、将来の収入と照らし合わせて検討する必要があります。助産師の平均年収は、薬剤師ほど高くはありませんが、安定した収入を得ることができます。そして、やりがいのある仕事であることは間違いありません。娘さんが助産師の仕事に魅力を感じているのであれば、その気持ちを尊重してあげることが大切です。
結婚・出産後もキャリアを続けられる?両立の秘訣は?
薬剤師も助産師も、女性が多く活躍する職業です。結婚・出産後もキャリアを継続したいと考える方も多いでしょう。両立の難しさはありますが、不可能ではありません。職場環境、制度、そして自身のキャリアプランが重要になってきます。
多くの企業や医療機関では、育児休暇や時短勤務などの制度が整いつつあります。また、パートタイム勤務なども可能な場合があります。娘さんには、将来のキャリアプランを具体的に考え、それに合った職場環境を選ぶことをアドバイスしてあげましょう。そして、周囲のサポートも大切です。パートナーや家族、友人、職場の人など、周囲の協力を得ながら、仕事と家庭を両立していくことが重要です。
例えば、育児と仕事の両立支援を行う企業や医療機関を選ぶことも一つの方法です。また、資格取得やスキルアップを続けることで、キャリアアップの選択肢を広げることもできます。柔軟な働き方を許容する職場を選ぶことも重要です。娘さんが安心してキャリアを続けられるよう、一緒に情報を集め、サポートしてあげましょう。
中小企業の中には、社会人野球クラブチーム所属や現役選手としての活動に配慮のある企業も多く存在します。 これは、野球経験者にとって大きなメリットとなるでしょう。もし、娘さんが将来、仕事と野球の両立を考えているのであれば、そのような企業を探してみるのも良いかもしれません。大学野球支援機構では、そうした企業の情報提供も行っており、就職活動のサポートも可能です。
最後に、娘さんには、自分の本当にやりたい仕事を見つけることが大切だと伝えてください。薬剤師と助産師、どちらの仕事にも魅力があります。それぞれのメリット・デメリットをしっかりと理解し、自分の適性や価値観と照らし合わせて、じっくりと時間をかけて決めていくことが重要です。親御さんとしては、娘さんの決断を尊重し、温かく見守ってあげることが大切です。