20代後半の既婚の方から、幼少期からの家族関係の悩み、親への許せない気持ち、自己コントロールの困難さについてご相談がありました。「親への感謝が持てない」「親のせいでうまくいかないと思う」「承認欲求が強く自分を犠牲にする」「精神が不安定で消えてしまいたいと思う」といったお悩みを抱え、苦しんでいらっしゃいます。 このような状況は、決してあなただけではありません。多くの大学生、そして社会人の方々が、似たような葛藤を抱えていることをご理解ください。
親への負の感情、どうすれば乗り越えられる？
幼少期から家族関係に問題を抱え、親への感謝の気持ちを持てない、というお気持ち、よく分かります。親子の関係は、人生における最も重要な人間関係の一つであり、その関係に問題を抱えることは、大きな心の負担となります。あなたは、比較され、自由に遊ぶことも許されず、実家では居場所を感じられなかったと語っています。その経験は、あなたに深い傷跡を残したでしょう。 例えば、私の友人で、幼少期に厳しく育てられた人がいました。彼は、親への怒りを抱えながらも、カウンセリングを通して、過去の出来事を客観的に見つめ直し、少しずつ受け入れることができるようになりました。大切なのは、親の行動を正当化するのではなく、あなたの感情を認め、受け入れることです。
親への怒りや不満を「昇華」する方法は様々です。まず、その感情を否定せず、認めることから始めましょう。日記に書き綴ったり、信頼できる友人や専門家（カウンセラーなど）に話を聞いてもらうのも有効です。 怒りや悲しみを表現することで、心の重荷が軽くなることがあります。また、親の行動を客観的に分析してみることも有効です。親の行動の背景には、彼らの育ってきた環境や性格、価値観などが影響している可能性があります。彼らの行動を理解する必要はありませんが、客観的に分析することで、感情的な反応を抑え、より冷静に対処できるようになるかもしれません。
さらに、自分自身を大切にする時間を持つことも重要です。趣味に没頭したり、旅行に行ったり、好きなことをしてリラックスする時間を作ることで、心のバランスを取り戻すことができます。 そして、「親に感謝しなければならない」という強迫観念を手放すことも大切です。感謝の気持ちは、強制的に生み出すものではなく、自然と湧き上がるものです。無理に感謝しようとするのではなく、まずは自分自身を大切にし、穏やかな気持ちを取り戻すことに集中しましょう。
自分をコントロールできない…不安定な気持ちとどう向き合う？
承認欲求が強く、自分を犠牲にしてしまったり、見栄を張ってしまったりする、というお気持ちもよく分かります。これは、幼少期の経験が影響している可能性が高いです。 あなたは、親から十分な承認を得られなかったのかもしれません。そのため、他者からの承認を求めることで、自己肯定感を満たそうとしているのではないでしょうか。 例えば、A大学野球部のBさんは、チームメイトからの評価を非常に気にしていました。常に完璧を目指し、自分の負担を大きくしてまでチームに貢献しようとしました。しかし、その結果、心身ともに疲弊してしまい、野球を続けることが困難になってしまいました。彼の場合は、チームメイトとの良好な関係を築き、自分の能力を客観的に評価することで、徐々に自己肯定感を高めていきました。
自分をコントロールできない、不安定な気持ちと向き合うためには、まず自分の感情に気づくことが大切です。どんな時に不安を感じるか、どんな時に自分を犠牲にしてしまうのか、などを具体的に書き出してみましょう。そして、自分の感情を客観的に観察し、分析することで、感情のコントロール方法を学ぶことができます。 例えば、深呼吸をする、瞑想をする、散歩をするなど、自分の気持ちを落ち着かせる方法を見つけることも有効です。また、信頼できる友人や専門家と話すことで、感情を整理し、客観的な視点を得ることもできます。
さらに、自分の価値観を明確にすることも重要です。何が大切で、何が自分にとって幸せなのかを考え、それに向かって行動することで、自己肯定感を高めることができます。 「消えてしまいたい」という気持ちは、非常に辛いものですが、決してあなただけではありません。多くの皆さんが、似たような感情を抱えています。 もし、一人で抱えきれない場合は、専門家の力を借りることを検討してみてください。カウンセラーや精神科医は、あなたの話を丁寧に聞いてくれ、適切なアドバイスやサポートをしてくれます。
就職活動と親との関係…どう折り合いをつけていく？
就職活動においても、親との関係が影響している可能性があります。親の期待に応えようと無理をしてしまう、あるいは親の干渉によって自分の意思決定が難しくなってしまう、といったケースは少なくありません。 就職活動は、自分の人生を大きく左右する重要なイベントです。 親の意見を参考にしながらも、最終的には自分の意思で決断することが大切です。自分のキャリアプランをしっかりと立て、将来のビジョンを明確にすることで、親の意見に左右されることなく、自分の道を歩むことができます。
もし、親との関係が就職活動の妨げになっていると感じたら、信頼できる友人や先生、キャリアカウンセラーなどに相談してみることをお勧めします。彼らは、あなたの状況を理解し、適切なアドバイスをしてくれるでしょう。また、大学野球支援機構では、野球に理解のある企業への就職支援を行っています。 社会人野球クラブチーム所属や現役選手としての活動に配慮のある企業を紹介することも可能です。もちろん、就職活動はあくまであなたの意思決定が最優先です。しかし、選択肢の一つとして知っておくことで、気持ちが少し楽になるかもしれません。
大切なのは、自分を大切にし、自分のペースで進めていくことです。焦らず、一歩ずつ進んでいきましょう。あなたは、一人で抱え込まず、誰かに相談する勇気を持てたのですから、きっと乗り越えることができます。