「勉強しなきゃいけない気持ちはあるのに、机に向かうとすぐ怠けてしまう…」。高校1年生で進学校に通う野球部員の方から、そんなご相談がありました。一日中机に向かっても3時間しか勉強できず、学校のある日には1時間しかできないこと、成績が下がりみんなとの差が開いていく焦り、そして、それに対する自己嫌悪から毎日夜泣きしてしまうという、本当につらい状況です。わかります。私もかつて、似たような経験をしました。目標は高いのに、なかなか行動に移せないもどかしさ、そして、自分自身への失望…本当に辛い気持ち、痛いほどよくわかります。
野球部と学業の両立、どうすればできる?
野球部員として練習に励みながら、学業もしっかりとこなすのは、並大抵のことではありませんよね。時間管理がうまくいかず、勉強時間が確保できない、そんな悩みを抱える学生さんは本当に多いです。特に進学校では、周りのレベルも高く、焦りを感じてしまうのも当然です。でも、決してあなただけではありません。多くの野球部員が、同じような葛藤を抱えながら、日々努力しています。
まず大切なのは、「完璧主義」を捨てることです。一日何時間勉強する、という目標を立てすぎるのは、かえって逆効果になることも。例えば、目標を「毎日1時間勉強する」に設定し、それが達成できなくても自分を責めないようにしてみましょう。1時間でも勉強したという事実をまずは肯定的に捉えることが大切です。そして、少しずつ時間を増やしていくことを目指しましょう。無理なく続けられるペースを見つけることが、長期的な学習習慣の定着に繋がります。
具体的な時間管理術としては、「時間割」を作成することをお勧めします。授業時間、練習時間、食事時間、睡眠時間などを具体的に書き込み、残りの時間を勉強時間として確保します。さらに、その勉強時間を細分化し、「この時間にはこの科目を」「この時間にはこの問題集を」と計画を立ててみましょう。そして、休憩時間も必ず組み込みましょう。集中力を維持するためには、適度な休憩が不可欠です。50分勉強したら10分休憩、といった具合に、自分にあった休憩時間を見つけることが重要です。
また、学習環境も重要です。静かな場所で、集中できる環境を作ることを意識しましょう。図書館や自習室などを利用するのも良いかもしれません。スマホやパソコンは、勉強中は電源をオフにするか、集中できるよう工夫しましょう。そして、学習方法を見直すことも大切です。ただ漫然と教科書を読むのではなく、問題集を解いたり、過去問を解いたり、アウトプットを意識した学習を心がけましょう。理解度を確認しながら進めることで、効率的に学習を進めることができます。
さらに、仲間との協力も有効です。同じように野球部と学業の両立に頑張っている仲間と、勉強の計画を立てたり、互いに励まし合ったりすることで、モチベーションを維持することができます。学習に関する悩みを共有したり、一緒に勉強したりすることで、孤独感も解消できるでしょう。 私の友人で、同じ野球部だった者同士で勉強会を開き、互いに教え合ったり、励まし合ったりしながら、見事難関大学に合格した者がいます。彼らのように、仲間と協力して乗り越える方法も考えてみてください。
野球部活動と学業の両立、具体的な時間の使い方の例
具体的な時間の使い方の例として、ある野球部員の1日のスケジュールを想定してみましょう。このスケジュールはあくまで例なので、自分の状況に合わせて調整してくださいね。
- 7:00 起床、朝食
- 8:00 授業
- 12:00 昼食
- 13:00 授業
- 17:00 練習
- 19:00 夕食
- 20:00 勉強時間(1時間)
- 21:00 入浴、休息
- 22:00 就寝
このスケジュールでは、練習後すぐに勉強するのではなく、夕食と入浴を挟んでから勉強時間を確保しています。これは、疲れた状態で勉強しても集中力が続かないためです。自分の状態に合わせて、休憩時間や勉強時間を調整することが大切です。週末は、まとまった時間を使って勉強に充てることも可能です。もちろん、休息も忘れずに。
将来のキャリアパスを考える
大学野球を続けながら、将来のキャリアパスについても考えてみましょう。野球を続けながら就職活動をすることは、決して不可能ではありません。むしろ、野球部での経験は、企業にとって大きな魅力となる可能性があります。例えば、責任感、チームワーク、忍耐力、目標達成能力など、野球部活動を通して培ってきたこれらの能力は、多くの企業が求める人材像と合致するでしょう。
一般社団法人大学野球支援機構では、野球に理解のある中小企業への就職支援を行っています。社会人野球クラブチーム所属や現役選手としての活動に配慮のある企業を紹介することも可能です。もちろん、就職活動は個人のキャリアプランによって大きく異なりますので、焦らずに自分のペースで進めていきましょう。まずは、自分の強みや興味のある分野を明確にすることから始めてみましょう。そして、それらを活かせる仕事を探していくことが大切です。
もし、将来のキャリアパスについて悩んでいるのであれば、キャリアカウンセリングを受けるのも良いかもしれません。キャリアカウンセラーに相談することで、自分の適性や能力を客観的に見極め、自分に合った仕事を見つけることができます。また、大学にはキャリアセンターなど、就職活動に関するサポート体制が整っていることが多いので、積極的に利用してみましょう。
大切なのは、「今」を精一杯生きることです。勉強に集中できない、と悩む前に、まずは小さな一歩を踏み出してみましょう。そして、周りの人に相談したり、サポートを受けたりしながら、少しずつでも前へ進んでいくことが大切です。あなたは一人ではありません。多くの仲間や、支援者があなたを応援しています。