先日、大学4年生で野球部員の方から、就職活動に関するご相談がありました。「現在、大手IT企業A社と大手EC企業B社から内定をいただいており、結婚後も長く働き続けたいと考えています。どちらの企業が、結婚後もキャリアを継続しやすい環境か悩んでいます。」とのことでした。 将来のキャリアプランを描きながら、企業選びに迷うのは、とても大切なことですよね。今回は、このご相談を参考に、結婚後のキャリア継続という観点から、企業選びのポイントを解説していきます。特に、長く働くことを考えた場合、企業文化や制度面が大きく影響します。大学野球経験者としての視点も交えながら、一緒に考えていきましょう。
結婚後も働き続けられる企業選び、どこを見ればいいの?
結婚後も働き続けたいと考えているなら、「ワークライフバランス」を重視する必要がありますよね。わかります!野球部員として厳しい練習と学業を両立してきた皆さんなら、その大変さは誰よりも理解しているはずです。 企業選びにおいては、単に給与や待遇だけでなく、以下の点をしっかり確認することが大切です。
- 育児休業・介護休業制度の充実度:制度の有無だけでなく、取得率や復職率も確認しましょう。実際に取得している人がいるのか、復帰しやすい環境なのかが重要です。企業のホームページや説明会で積極的に質問してみましょう。例えば、私の友人で、育休取得後にスムーズに復職できたという話を聞いたことがありますが、その企業は、復帰後のサポート体制が充実していたようです。
- フレックスタイム制やリモートワークの導入状況:育児や介護と両立しやすい柔軟な働き方ができるかどうかは大きなポイントです。特に、小さなお子さんを持つ家庭では、急な発熱などに対応できる柔軟性が重要になります。企業の働き方改革の取り組みについてもチェックしておきましょう。
- 社風や風土:これは、企業のホームページだけでは分かりにくい部分ですが、説明会や社員との面談を通じて、社員の雰囲気や働きやすさを肌で感じることが大切です。育児や介護をしている社員が働きやすい雰囲気があるかどうかを、積極的に探ってみましょう。例えば、社内イベントに家族で参加できるような企業は、家族を大切にする社風と言えるかもしれません。
- 女性の活躍推進状況:女性管理職の比率や、女性社員の育成支援制度なども確認しておきましょう。女性が活躍しやすい環境は、男性にとっても働きやすい環境であることが多いです。企業のダイバーシティ&インクルージョンへの取り組みも重要な指標になります。
これらの点をチェックすることで、結婚後も安心して働き続けられる企業かどうかを見極めることができます。 企業のホームページや説明会資料だけでは分からない部分も多いので、積極的に質問し、自分の目で確かめることをおすすめします。
野球部経験が活かせる企業ってあるの?
野球部で培った経験は、就職活動において大きな武器になります。粘り強さ、チームワーク、責任感など、企業が求める多くの能力を野球部活動を通して身につけているからです。 しかし、それをどのようにアピールするかが重要です。 単に「野球部でした」と言うだけでは、企業にあなたの強みが伝わりません。
例えば、A社とB社、どちらの企業があなたの野球部経験を活かせるか考えてみましょう。A社がIT企業で、B社がEC企業だとすると、A社では、問題解決能力や論理的思考力、B社では顧客対応力やチームワーク力が求められる場面が多いかもしれません。 あなたの経験を、それぞれの企業の求める能力と結びつけて説明することで、より効果的にアピールできます。
また、社会人野球クラブチームとの連携や現役選手としての活動への配慮がある企業は、あなたの野球への情熱を理解してくれる可能性があります。 もし、そのような企業を探したい場合は、中小企業に目を向けてみるのも良いかもしれません。 大学野球支援機構では、野球に理解のある中小企業との連携を強化しており、そうした企業の情報提供にも力を入れています。
内定先2社を比較検討するポイント
さて、具体的な2社の比較検討についてですが、「結婚後も長く働き続けられるか」という視点で、それぞれの企業の強みや弱みを分析してみましょう。 前述したワークライフバランスに関する項目に加え、以下の点も考慮してみてください。
- 企業の成長性と安定性:長く働くためには、企業の将来性も重要です。企業の業績や今後の展望などを調べ、安定して働き続けられる企業かどうかを判断しましょう。
- キャリアパス:将来どのようなキャリアを歩みたいのか、それぞれの企業でどのようなキャリアパスが描けるのかを検討しましょう。 結婚や出産後もキャリアアップを目指せる環境かどうかを確認することが大切です。
- 福利厚生:健康保険や年金制度、住宅手当など、福利厚生の充実度も重要な要素です。 特に、結婚や出産を機に福利厚生の充実度が重要になるケースも多いです。
- 社内の雰囲気:実際に社員と話をし、社内の雰囲気や働きやすさを確認しましょう。 社員の満足度や離職率なども参考にすると良いでしょう。
これらの点を比較検討することで、あなたにとって最適な企業を選択できるはずです。 どちらの企業にも魅力があるからこそ悩んでいるのだと思います。 じっくり時間をかけて、自分自身のキャリアプランと照らし合わせながら、最適な選択をしてください。 迷った時は、信頼できる友人や家族、そしてキャリアカウンセラーなどに相談してみるのも良い方法です。