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野球部員として、そして社会人として。寿退社は早すぎる?

  • 就職活動
2025年06月27日

先日、大学野球支援機構には、こんな相談がありました。「大学を卒業して、野球部を引退した友人から、結婚を機に3年で退職すると言われました。まだ3年目なのに寿退社って早すぎるんじゃないか…と心配しています。友人自身も迷っている様子で、どうアドバイスしてあげたら良いのか悩んでいます。」 確かに、3年目の寿退社は周囲からどう見られるか、将来への不安など、様々な思いが交錯するでしょう。この相談をきっかけに、今回は「早期退職」というテーマについて、野球部員のキャリアと絡めて考えてみたいと思います。早すぎるかどうかの判断基準は、人それぞれです。大切なのは、ご自身の価値観と将来設計をしっかり見据えること。この記事では、そのお手伝いができれば幸いです。

野球部経験者は、早期退社に不利?

「野球部出身者は、企業に長く勤めるイメージがあるから、3年目で退職するのは、企業のイメージと合わないのではないか?」「野球部で培った粘り強さやチームワークを評価してくれた会社を、短期間で辞めるのはもったいないのではないか?」そう思われる方もいるかもしれません。わかります。私もそう感じることがあります。しかし、企業の求める人材像は、時代とともに変化しています。企業は、個人の能力やポテンシャル、そして「その人が何をしたいのか」を重視する傾向にあります。もちろん、企業によっては、長期的なキャリア形成を期待するところもあるでしょう。しかし、近年は、個人のライフスタイルや価値観を尊重する企業も増えています。大切なのは、ご自身のキャリアプランを明確に持ち、それを企業に伝えることです。そして、企業側も、社員のライフイベントを理解し、柔軟に対応できる体制を整えている企業が増えてきています。

例えば、私の友人で、大学時代に野球部に所属し、卒業後は中小企業に就職した人がいます。彼は、入社3年目に結婚を機に退職しましたが、前職での経験を活かし、現在は別の企業で活躍しています。彼の場合は、前職で培った経験やスキルを明確に説明し、転職活動に臨んだことが成功の鍵だったようです。早期退職が必ずしもキャリアのマイナスになるわけではないことを、彼の経験は示しています。

早期退職を決断する前に、何をすべき?

早期退職は、人生における大きな決断です。後悔しないためにも、いくつかのステップを踏むことが重要です。まず、ご自身のキャリアプランを見つめ直しましょう。なぜ早期退職をしたいのか?将来どのようなキャリアを歩みたいのか?具体的な目標を設定することで、より明確なビジョンが見えてきます。そして、パートナーとじっくり話し合いましょう。結婚は人生のパートナーとの共同作業です。早期退職という大きな決断は、お互いの意見を尊重し、納得した上で進めることが大切です。また、経済的な面も考慮する必要があります。退職後の生活費や、将来の教育費などをシミュレーションし、現実的な計画を立てましょう。もし、経済的な不安がある場合は、ファイナンシャルプランナーなどの専門家に相談してみるのも良いでしょう。

さらに、前職での経験をどのように活かせるかも考えてみましょう。前職で培ったスキルや経験は、今後のキャリアに必ず活かせます。転職活動においては、これらの経験を明確に伝え、新たなキャリアプランを企業に示すことが重要です。そして、退職の意思をきちんと伝えましょう。企業に感謝の気持ちを伝え、円満に退職することで、今後のキャリアにも良い影響を与える可能性があります。中には、退職理由を誤解されたり、ネガティブな印象を与えてしまう可能性もあるかもしれません。しかし、誠実な対応を心がけることで、企業との良好な関係を維持できるでしょう。

野球部経験を活かせるキャリアパスとは?

野球部での経験は、社会人生活においても大きな財産となります。チームワーク、責任感、粘り強さ、目標達成能力など、多くのスキルを身につけているはずです。これらのスキルは、多くの企業が求める人材像と合致します。早期退職後も、これらのスキルを活かせる仕事を探しましょう。例えば、中小企業の中には、社会人野球クラブチームを支援したり、現役選手としての活動に理解のある企業もあります。大学野球支援機構では、そうした企業との連携を強化しており、野球経験者を積極的に採用する企業の情報提供も行っています。もちろん、企業選びは、個々の価値観やキャリアプランによって異なります。しかし、野球部経験を活かせる企業を探すことは、キャリアパスを考える上で非常に有効な手段です。また、野球経験が直接活かせなくても、培った精神力や人間関係構築能力は、どんな仕事にも役立ちます。自信を持って、新たなキャリアに挑戦しましょう。

例えば、営業職では、チームワークや目標達成能力が、顧客との良好な関係構築や売上向上に繋がります。また、管理職では、責任感や粘り強さが、部下の育成や組織運営に役立ちます。さらに、指導者としての経験を活かして、スポーツ関連の仕事に就くのも良いでしょう。このように、野球部での経験は、様々な職種で活かすことができます。大切なのは、ご自身の強みやスキルを理解し、それを活かせる仕事を見つけることです。

早期退職は、人生の転換期と言えるでしょう。不安や迷いを感じることもあると思いますが、ご自身のキャリアプランを明確にし、前向きに進んでいきましょう。そして、周りの人に相談したり、サポートを受けながら、新たな一歩を踏み出してください。人生は、一度きりのものです。後悔しないように、自分らしい生き方を選択することが大切です。

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