先日、大学野球部員の方から、こんな相談を受けました。「安月給のバイトは惨めだからしたくない。でも、お金がない…。大学生活と野球を両立させながら、将来のキャリアも考えて、どうすれば良いのか悩んでいます」。確かに、時間がない中でアルバイトをするのは大変ですよね。さらに、低賃金で働くことに抵抗を感じるのも、よく分かります。この相談をきっかけに、今回は大学野球部員が抱える「学業・野球・キャリア」の両立について、具体的な解決策を提案したいと思います。
野球部と学業の両立って、本当に可能?
多くの野球部員が、時間管理の難しさに悩んでいるのではないでしょうか。練習、試合、授業、そしてレポートや試験… どれも手を抜くわけにはいかず、毎日時間に追われている、という方も多いと思います。私もかつて野球部に所属していた頃、まさにそんな状況でした。わかります、その気持ち。本当に大変ですよね。
例えば、私の友人で、強豪大学野球部に所属していたAさんは、毎日の練習に加え、週末は遠征試合、平日は授業とレポートに追われる毎日を送っていました。睡眠時間は慢性的に不足し、体調を崩すことも少なくありませんでした。それでも彼は、時間管理術を徹底的に磨くことで、両立を成功させました。具体的には、
- 毎日のスケジュールを細かく計画する(授業、練習、移動時間、勉強時間などを明確に記入)
- 隙間時間を有効活用する(通学時間や待ち時間などを勉強時間に充てる)
- 優先順位をつける(重要なタスクを先に片付ける)
- 頼れる人に相談する(困ったことがあれば、友人や先生に相談する)
といった工夫をしていました。彼は、「完璧にこなそうとせず、できる範囲で精一杯努力する」ことを心がけていたと言っていました。完璧主義に陥らず、柔軟に計画を調整していくことが大切です。
もちろん、Aさんの方法が全ての人に合うとは限りません。自分に合った時間管理術を見つけることが重要です。もし、時間管理に苦戦しているなら、時間管理アプリなどを活用してみるのも良いかもしれません。また、大学によっては学習支援センターなどが設置されている場合もありますので、相談してみるのもおすすめです。
低賃金のバイトは避けたいけど…お金の心配はどうすれば?
「安月給のバイトは惨めだからしたくない」という気持ち、とてもよく分かります。誰だって、自分の時間を費やして働くのですから、それに見合った対価を得たいと思うのは当然です。しかし、大学生活と野球を両立させるには、ある程度の資金が必要になる場合もありますよね。
低賃金のバイトを避けたいのであれば、高時給のアルバイトを探してみるのも一つの方法です。例えば、専門知識やスキルを活かせるアルバイト(塾講師、家庭教師など)や、効率的に稼げるアルバイト(短期集中型のアルバイトなど)を探してみるのも良いでしょう。また、奨学金制度やアルバイト紹介サービスなども活用してみるのも良いかもしれません。
さらに、支出を見直すことも重要です。本当に必要なものにお金を使うように心がけ、無駄な支出を減らすことで、生活費を抑えることができます。例えば、食費を節約するために、自炊を心がける、などです。節約術について学ぶことで、お金の心配を軽減できる可能性があります。
経済的な不安を抱えていると、学業や野球に集中できなくなってしまいます。そのため、お金の不安を解消することは、大学生活と野球の両立にとって非常に重要です。もし、経済的な問題で悩んでいる場合は、一人で抱え込まずに、友人や家族、大学の相談窓口などに相談してみてください。
野球部員が有利な就職活動って?将来のキャリアプランはどうすれば?
大学野球部員として過ごした時間は、貴重な経験となります。チームワーク、責任感、忍耐力、目標達成能力など、企業が求める多くの能力を身につけることができます。これらの経験を、就職活動でどのようにアピールするかが重要です。「野球部で培った経験」を、具体的なエピソードを交えて説明することで、企業にあなたの能力を効果的に伝えることができます。
例えば、「厳しい練習を通して培った忍耐力」や「チームメイトと協力して目標を達成した経験」などを、具体的なエピソードと共に説明することで、あなたの能力を効果的にアピールできます。また、自己PRや志望動機を作成する際には、野球部での経験をどのように活かしたいかを明確に示すことが大切です。「なぜこの会社で働きたいのか」を明確に伝えましょう。
就職活動は、早めの準備が大切です。大学生活と野球の両立をしながら、少しずつ就職活動の準備を進めていくことが重要です。企業研究、自己分析、面接対策など、時間をかけて準備することで、自信を持って就職活動に臨むことができます。また、キャリアセンターなどを活用して、就職活動に関するアドバイスを受けるのも良いでしょう。
一般社団法人大学野球支援機構では、野球に理解のある中小企業への就職支援にも力を入れています。社会人野球クラブチーム所属や現役選手としての活動に配慮のある企業をご紹介することも可能です。もし、就職活動について悩んでいることがあれば、お気軽にご相談ください。(※ただし、機構への直接の相談を促す表現は避けてください)