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野球部員は就職活動で不利?氷河期世代の経験から学ぶ就職活動戦略

  • 就職活動
2025年06月27日

先日、機構に「私の息子は大学で野球部に所属していますが、就職活動で不利にならないか心配です。特に、最近の就職活動は昔と比べて厳しいと聞いています。39歳、40歳くらいの人は、新卒の頃は就職氷河期だったと聞きますが、その世代の就職活動と今の就職活動の違いはどんなところにあるのでしょうか?」というご相談がありました。「39歳、40歳くらいの人は、新卒の頃は就職氷河期だったと聞きますが…」という部分に注目すると、親御さんの世代の就職活動経験と、現在の就職活動の状況を比較することで、お子さんの就職活動への不安を解消できるヒントが得られるかもしれませんね。

就職氷河期世代の就職活動と、今の就職活動の違いって?

確かに、39歳、40歳の方々は、就職氷河期を経験された世代です。採用枠が極端に少なく、多くの企業が超難関だった時代を、彼らは生き抜いてきました。当時と今の就職活動で大きく異なるのは、情報収集の方法と企業の求める人物像でしょう。

氷河期世代は、求人情報は新聞広告やハローワークが中心でした。情報が限られる中で、企業研究や自己分析は、まさに地道な努力の積み重ねでした。一方、今の学生はインターネットで膨大な情報にアクセスできます。企業のホームページ、口コミサイト、就活情報サイトなど、情報収集の手段は圧倒的に豊富です。しかし、その分、情報過多に陥り、何を信じていいのか分からなくなるケースも多いようです。わかりますよね。

また、企業の求める人物像も変化しています。氷河期世代は、「真面目さ」「忍耐力」「体力」などが重視される傾向がありました。一方、現在は「コミュニケーション能力」「問題解決能力」「主体性」などが求められるようになっています。もちろん、真面目さや忍耐力は今でも重要ですが、それだけでは不十分なのです。チームプレーを重視する企業が増えているため、野球部経験は必ずしもマイナスにはなりません。むしろ、「協調性」「責任感」「目標達成能力」といった、野球部活動で培った強みを効果的にアピールすることが重要です。

例えば、私が以前指導した学生は、地方大学野球部の主将を務めていました。彼は就職活動で、野球部での経験を通して培ったリーダーシップやチームワークの大切さを熱心に語っていました。その結果、複数企業から内定を得ることができました。彼の成功事例は、野球部経験が必ずしもハンデにならないことを示しています。

野球部活動と学業の両立は、就職活動でどのように活かせるの?

野球部員は、学業と部活動の両立に苦労するケースが多いですよね。わかります。しかし、この「両立」の経験こそが、就職活動における大きな強みになります。

時間管理能力、計画性、優先順位をつける能力…これらは、学業と部活動の両立を通して自然と身につくスキルです。企業は、これらのスキルを高く評価します。面接では、具体的なエピソードを交えて説明することで、あなたの能力を効果的にアピールできます。例えば、「厳しい練習スケジュールの中でも、計画的に勉強時間を確保し、単位を落とさずに卒業できた」といった経験は、あなたの高い自己管理能力と責任感を示す強力な証拠になります。

また、野球部での経験を通して、「困難に立ち向かう力」「粘り強さ」「挫折を乗り越える力」も身につきます。これらの経験は、就職活動だけでなく、社会人生活を送る上でも非常に役立ちます。面接官は、あなたの経験から、「どんな困難にも諦めずに挑戦する姿勢」を読み取ろうとします。だから、自信を持って、あなたの経験を語ることが大切です。

私の友人で、大学時代に野球部とアルバイトを両立させながら、優秀な成績で卒業し、有名企業に就職した人がいます。彼は、時間管理術を徹底的に工夫し、効率的に学習と部活動、アルバイトをこなしていました。その経験から、彼は「時間管理能力は、どんな仕事にも役立つ」と語っていました。彼の成功は、時間管理能力と高い目標達成能力の重要性を示す好例です。

中小企業への就職も視野に入れてみよう!

大企業だけでなく、中小企業も視野に入れて就職活動を進めることをお勧めします。中小企業の中には、野球部経験者を積極的に採用し、社会人野球クラブチームへの所属や現役選手としての活動を支援してくれる企業も存在します。野球を続けながら、社会人としてのキャリアを築ける可能性があるのです。

大企業に比べて、中小企業は採用人数が少ない場合が多いですが、その分、一人ひとりの社員を大切に育ててくれる企業が多いという特徴があります。また、責任ある仕事を早くから任される機会も多く、成長スピードが速いというメリットもあります。 もちろん、企業選びは慎重に行う必要がありますが、中小企業は、あなたの能力や個性、そして野球部経験を活かせる可能性を秘めた、魅力的な選択肢の一つです。

例えば、私の知人の息子さんは、地元の中小企業に就職し、社会人野球チームに所属しながら活躍しています。彼は、大企業への就職を目指していましたが、中小企業の温かい雰囲気と、野球を続けられる環境に魅力を感じて就職を決めたそうです。彼は今、仕事と野球の両立にやりがいを感じ、充実した日々を送っているようです。彼の経験は、中小企業が、野球部員にとって必ずしも悪い選択肢ではないことを示しています。

就職活動は、人生における大きな転換期です。不安や迷いを感じるのも当然です。しかし、あなたの努力と経験は、必ず将来の糧になります。自信を持って、前向きに就職活動に取り組んでください。そして、もし、就職活動で何か困ったことがあれば、周りの人に相談することも忘れずに。

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