就職活動真っ最中の大学3年生の方から、仕事選びで悩んでいるというご相談がありました。「やりがい」や「給与」よりも「自分の時間」を大切にしたい、定時で帰れて完全週休二日制の仕事を探しているとのこと。メーカーへの就職活動も経験されていますが、実際の内情は分かりにくく、サービス残業なども懸念されているようです。公務員も検討されていますが、部署異動による忙しさや試験の不合格リスクも心配されています。そこで、比較的ゆるやかな仕事ができる業界や企業、公務員の職種による仕事のハードさの違い、その他定時・完全週休二日制の仕事の探し方について、アドバイスを求められました。わかります、そのお気持ち!私もかつては同じように悩んでいましたから。
民間企業で「自分の時間」を確保できる仕事ってあるの?
「自分の時間」を大切にしたい、というのはとても大切な価値観ですよね。多くの企業が「ワークライフバランス」を重視するようにはなってきていますが、実際には、企業によって、また部署やチームによっても働き方は大きく異なります。メーカーは、確かに安定したイメージがありますが、残業が多いイメージを持たれることも事実です。「定時で帰れる」「完全週休二日制」を重視するのであれば、企業選びの段階から、その点をしっかり確認することが重要です。
例えば、中小企業の中には、社員を大切にする社風を持つ企業も多くあります。大企業と比べて、一人ひとりの社員との距離が近く、働き方に関する相談もしやすい環境かもしれません。もちろん、中小企業だからといってすべてが「自分の時間」を大切にできるわけではありませんが、大企業にはない柔軟性やアットホームな雰囲気を持つ企業も多いです。大学野球支援機構では、野球に理解のある中小企業への就職支援も行っています。これらの企業は、社会人野球クラブチーム所属や現役選手としての活動にも配慮のある企業が多いので、あなたの価値観と合致する可能性があります。
また、職種によっても働き方は大きく違います。例えば、事務職や営業職など、比較的定時で帰れる仕事も多いです。ただし、これも企業や部署によって異なるため、事前にしっかりとリサーチすることが重要です。求人情報サイトだけでなく、企業のホームページや説明会で、社員の働き方について積極的に質問してみましょう。面接の際にも、自分の価値観を伝え、企業の働き方について確認する機会を設けることをおすすめします。
私の友人で、中小企業の営業職に就いた人がいます。彼は以前、大企業で激務に追われていましたが、転職後、ワークライフバランスを重視した働き方ができるようになり、今では趣味の野球も楽しむ時間を持てています。もちろん、すべての企業がそうではありませんが、可能性を探ることは大切です。
公務員は本当に「自分の時間」がないの?
公務員は安定した仕事として人気がありますが、確かに部署や職種によっては、残業が多い場合もあります。「数年ごとに部署が変わる」という点も、働き方の変化を招く要因となります。地方上級や国家公務員II種などの試験区分によって、仕事のハードさや責任の重さは異なります。一般的に、上級職の方が責任が大きく、忙しい傾向があります。しかし、必ずしもそうとは限りません。部署や担当業務によっても大きく変わるため、一概には言えません。
公務員試験を受ける際には、各職種や部署の具体的な業務内容、勤務時間、休日などを事前にしっかり調べる必要があります。自治体のホームページや採用情報などを参考に、具体的な情報を集めてみましょう。また、公務員として働いている方と直接話をする機会があれば、生の声を聞くことがとても参考になるでしょう。大学のキャリアセンターなどに相談してみるのも良いかもしれません。
公務員試験は、合格が難しいという側面もあります。しかし、試験対策をしっかり行い、目標を定めて努力すれば、必ず合格できる可能性があります。もし不合格だった場合のプランBも考えておくことは大切です。万が一、公務員試験に落ちてしまっても、他の選択肢も検討できるよう、準備しておきましょう。
「自分の時間」を大切にできる仕事を見つけるための具体的なステップ
「自分の時間」を大切にできる仕事を見つけるためには、自分の価値観を明確にすることから始めましょう。何が本当に大切なのか、優先順位を決め、それを軸に企業や職種を選んでいくことが重要です。そして、情報収集を徹底し、企業の実際の内情を把握する努力が必要です。
- 求人情報サイトを徹底的に活用する:勤務時間、休日、残業時間、企業文化など、詳細な情報をチェックしましょう。
- 企業のホームページを隅々まで読む:企業理念や社風、社員の声などを参考に、自分の価値観と合致する企業かどうかを判断しましょう。
- 説明会や面接で積極的に質問する:働き方に関する疑問点を解消し、企業の雰囲気を肌で感じましょう。企業側もあなたの価値観を理解しようとします。
- OB・OG訪問やインターンシップに参加する:実際に働いている社員から生の声を聞くことで、企業の内情をより深く理解できます。
- キャリアカウンセリングを受ける:専門家のアドバイスを受けることで、自分の強みや弱み、適性などを客観的に把握し、自分に合った仕事を見つけることができます。
就職活動は、自分自身と向き合い、将来のキャリアを考える貴重な機会です。焦らず、じっくりと時間をかけて、自分にとって最適な仕事を見つけましょう。「自分の時間」を大切にできる仕事は、必ず見つかります。応援しています!
もし、就職活動で行き詰まった時は、誰かに相談してみるのも良いかもしれません。友人、家族、大学のキャリアセンター、そして、野球に理解のある企業を紹介する大学野球支援機構のような団体も選択肢の一つとして考えてみてください。