先日、機構にはこんな相談がありました。「保育園から小学校までは夫婦で入学式・卒業式に出席していました。中学校では妻のみの出席でしたが、高校の入学式には私自身も出席したいと考えています。しかし、父親が高校の入学式に出席するのは少ないのでしょうか?おかしいでしょうか?」と。確かに、子どもの成長段階によって、親の出席状況は変化していくものです。しかし、大切なのは、その変化に惑わされることなく、親として子どもを祝福する気持ちを大切にすることではないでしょうか。今回は、この相談をきっかけに、各学校段階における親の出席状況と、親御さんの気持ちについて考えてみたいと思います。
どの学校段階でも、親の気持ちは同じ?入学式・卒業式への出席状況から見えてくるもの
まず、ご相談者の方の疑問にお答えします。高校の入学式に父親が出席すること、全くおかしくありません。むしろ、お子さんの晴れ舞台に立ち会いたいという親御さんの気持ちは、どの学校段階でも同じはずです。保育園、小学校、中学校、高校、大学と、お子さんの成長に合わせて、親の役割や関わり方も変化していくのは自然なことです。しかし、それは親の愛情が薄れたり、関心がなくなったということではありません。むしろ、お子さんの自立を促すため、適切な距離感を保とうとする親の配慮と言えるでしょう。
ご相談者の方のように、保育園や小学校では夫婦揃って出席し、中学校では母親のみの出席というケースは少なくありません。これは、お子さんが成長するにつれて、自立心が芽生え、親のサポートが必要な場面が減っていくことと関係していると考えられます。しかし、高校入学は、新たな環境への挑戦であり、お子さんにとって大きな転換期です。だからこそ、父親の温かい存在が、お子さんにとって大きな支えとなるのではないでしょうか。父親の出席は、お子さんへの大きな励ましとなり、自信を与えてくれるはずです。
私の友人の話ですが、彼は高校入学式に父親が出席してくれなかったことを今でも少し寂しく思っていると言っていました。母親は出席してくれましたが、父親の顔を見たかったと。もちろん、仕事などでどうしても出席できない事情もあるでしょう。しかし、できる限り出席して、お子さんの成長を一緒に喜び合う時間を持つことは、親子の絆を深める上で非常に大切なことだと思います。
高校入学式、父親の出席は「普通」ではない?親の役割の変化と子どもの自立
確かに、高校の入学式に父親が出席する割合は、小学校や中学校に比べて低いのかもしれません。これは、社会的な風潮や、親世代の価値観の変化なども影響していると考えられます。しかし、「普通」や「一般的」という基準に縛られる必要はありません。大切なのは、ご自身の気持ちです。お子さんの成長を喜び、新たな一歩を踏み出すお子さんを応援したいという気持ちがあれば、父親の出席は全く問題ありません。
それぞれの家庭環境や価値観によって、入学式・卒業式への出席状況は様々です。例えば、共働き家庭では、どちらかの親が仕事の関係で出席できない場合もあるでしょう。また、遠方に住む親御さんにとっては、出席することが難しい場合もあるかもしれません。大切なのは、出席の有無にかかわらず、お子さんへの愛情と応援の気持ちを伝えることです。電話や手紙、ビデオ通話など、様々な方法で、お子さんへの想いを伝えることができます。
大学進学となると、さらに親の出席状況は変化します。大学によっては、入学式が規模が大きく、保護者の参加を前提としていない場合もあります。また、大学生は、より自立した存在として、親のサポートを必要としないケースも増えてきます。しかし、これもまた、親子の関係性が変化したということではなく、お子さんの成長を認める親の姿勢と言えるでしょう。
親としてできること、子どもへのサポートは入学式だけではない
入学式・卒業式への出席は、親として子どもをサポートする一環ではありますが、それだけが全てではありません。お子さんの成長を支えるためには、日々のコミュニケーションや、進路相談など、様々なサポートが必要です。特に高校や大学時代は、進路選択や将来設計など、重要な決断を迫られる時期です。親として、お子さんの話をしっかりと聞き、適切なアドバイスやサポートをすることが大切です。
例えば、進路に悩んでいるお子さんに対しては、焦らずじっくりと話し合い、お子さんの意思を尊重することが重要です。また、大学生活においては、学業と部活動の両立に苦労する学生も少なくありません。そのような学生に対しては、適切なアドバイスや情報提供を行うことで、学生生活をサポートすることができます。大学野球支援機構では、こうした学生の悩みを解決するための様々なサポート体制を整えています。学業と部活動の両立、就職活動など、様々な面から学生をサポートすることで、学生たちが安心して大学生活を送れるよう尽力しています。
- 学業と部活動の両立に関する相談窓口
- 就職活動に関する情報提供
- キャリアカウンセリング
- 野球に理解のある企業の紹介(機構がサポートできる範囲です)
もちろん、これらのサポートは、入学式・卒業式への出席の有無とは全く関係ありません。大切なのは、常に子どもを思いやり、寄り添う姿勢です。高校入学という大きな節目を迎えるお子さんにとって、親の温かいサポートは、大きな力となるはずです。
高校の入学式、父親が出席することは決して変ではありません。お子さんの成長を喜び、未来への希望を共に分かち合う、かけがえのない時間となるでしょう。そして、その後の大学生活、そして社会人生活においても、親としてのサポートを継続していくことが重要です。