高校2年生のお子さんを持つお母様から、成績不振と部活動の両立、そして将来の進路に悩むというご相談をいただきました。「息子は高校受験で滑り止めの私学に進学しましたが、成績はどんどん落ち、欠点も取っています。部活動は毎日熱心に取り組んでいますが、勉強には全くやる気がなく、夫も厳しく当たってしまい、どうすれば良いのか悩んでいます。」とのお声でした。 この状況、本当に悩まれますよね。多くの親御さんが抱える共通の悩みだと思います。一緒に考えていきましょう。
高校生のやる気を引き出すには?
まず、大切なのはお子さんの気持ちに寄り添うことです。ご主人もご心配されているのはよくわかりますが、「高校やめてしまえ!」「めしなんか喰わんでいい!」といった言葉は、お子さんの心を萎えさせてしまう可能性があります。反抗期真っ只中の高校生にとって、親からの厳しい言葉は、かえって逆効果になることも少なくありません。 私もかつて、友人のお子さんを見て、同じような状況に苦しんでいる親御さんの姿を何度も見てきました。その経験から、お子さんの気持ちに寄り添うことが、最初のステップだと感じています。
お子さんが勉強に集中できないのは、単に「勉強したくない」という気持ちだけではないかもしれません。学習方法が合っていない、学習環境が整っていない、何か別の悩みを抱えているなど、様々な原因が考えられます。例えば、授業の内容が理解できていない、友達関係に悩んでいる、部活動のプレッシャーを感じているなど、様々な要因が考えられます。まずは、お子さんとじっくり話し合い、その原因を探ることから始めましょう。 「最近、何か困っていることある?」「学校で楽しいことはある?」など、具体的な質問を投げかけ、お子さんの気持ちを丁寧に聞いてあげることが大切です。
そして、お子さんの頑張りを認めてあげることも重要です。成績が良くなくても、部活動に熱心に取り組んでいること、朝練にもきちんと参加していることなど、お子さんの努力をきちんと評価し、言葉で伝えてあげましょう。「部活、毎日頑張ってるんだね。すごいと思うよ。」「朝練も大変だろうけど、よく続けているね。」といった具体的な言葉で褒めてあげることが、お子さんのやる気を引き出すきっかけになるかもしれません。
さらに、一緒に解決策を探ることも効果的です。例えば、「勉強が苦手なのはどの教科?」「どんな勉強方法を試した?」「どんな勉強環境だと集中できる?」といった質問を通じて、お子さんの学習スタイルやニーズを把握し、一緒に解決策を探っていきましょう。 勉強方法を工夫したり、学習環境を整えたりすることで、お子さんの学習意欲を高めることができるかもしれません。
進路について、どう話し合えばいい?
将来の目標が定まっていないことも、お子さんのやる気を削いでいる原因の一つかもしれません。しかし、高校生にとって、将来の目標をすぐに決めるのは難しいことです。焦らず、お子さんのペースに合わせて進路について話し合っていくことが大切です。
まずは、お子さんと一緒に色々な職業について調べてみたり、大学や専門学校の見学会に参加してみたりするのも良いかもしれません。 進路に関する情報を集めることで、お子さんの興味関心が広がり、将来の目標を見つける手助けになるかもしれません。
また、進路相談は、専門機関に相談するのも有効です。キャリアカウンセラーなどに相談することで、客観的な視点から進路指導を受けることができます。 進路に迷うのはお子さんだけではありません。多くの高校生が同じような悩みを抱えています。専門家のサポートを受けることで、お子さんの将来設計をよりスムーズに進めることができるでしょう。
そして、親御さん自身も、お子さんの将来について、あまり先回りしすぎないようにしましょう。お子さんのペースに合わせて、じっくりと話し合っていくことが大切です。
部活動と学業の両立、どうサポートする?
部活動に熱心に取り組んでいることは、素晴らしいことです。部活動は、お子さんの成長に大きく貢献するものです。部活動の頑張りを否定するのではなく、どのように学業と両立させていくかを一緒に考えていきましょう。
例えば、部活動のスケジュールと勉強の時間を調整したり、効率的な学習方法を一緒に探したりするのも良いかもしれません。 時間管理術を学ぶワークショップに参加したり、学習計画を立てて実行する練習をしたりするのも有効です。
また、「平均点以上とることが部活を続ける条件」といった厳しい条件を課すのではなく、お子さんと一緒に目標を設定し、達成に向けて努力していくことを促しましょう。 例えば、「今週は、この教科のテストで〇〇点取ることを目標に頑張ろう」といった具体的な目標を設定することで、お子さんのモチベーションを高めることができます。
「できない」と責めるのではなく、「どうすればできるか」を一緒に考えることが大切です。 お子さんの頑張りを認め、励まし、サポートすることで、お子さんの成長を促すことができるでしょう。
大学進学を希望している場合、野球に理解のある企業への就職を視野に入れることも一つの選択肢です。 社会人野球クラブチームへの所属や現役選手としての活動を配慮してくれる企業は存在します。大学野球支援機構では、そうした企業との連携も進めています。もちろん、これはあくまで選択肢の一つであり、お子さんの将来の夢や希望を尊重することが最も重要です。
最後に、ご主人とのコミュニケーションも大切です。お互いの意見を尊重し、お子さんへの接し方について話し合ってみてください。 お子さんのことを一番に考えて、協力し合うことが、お子さんの成長にとって最も大切なことでしょう。