先日、28歳で派遣社員として働いていた方から、派遣契約の打ち切りを受け、失業保険を受けながら就職活動をしているものの困難を感じている、というご相談がありました。「手に職をつけたい」「来年度29歳で専門学校に入学して、確実に就職できる職種は何か?」とのお悩みでした。年齢を重ねてからの専門学校進学、そして就職活動への不安は、想像以上に大きいですよね。わかります。この相談をきっかけに、年齢を重ねてからの専門学校進学と就職活動について、詳しく解説していきたいと思います。
専門学校卒業後、確実に就職できる職種ってどんなもの?
28歳で専門学校に進学し、卒業後に確実に就職できる職種…これは簡単には答えられない、難しい質問ですよね。「確実に」就職できる職種など、実は存在しないと言っても過言ではありません。どんな職種でも、就職活動の努力や、本人のスキル、企業の採用状況など、様々な要因が絡み合っています。しかし、就職の可能性を高めるための戦略はあります。
例えば、医療系の専門学校であれば、看護師や介護士、理学療法士などは常に需要の高い職種です。IT系の専門学校であれば、システムエンジニアやプログラマーなども、人材不足が叫ばれています。ただし、これらの職種も、資格取得や高度なスキル習得が不可欠です。専門学校での学びを最大限に活かし、資格取得を目指したり、実務経験を積むためのインターンシップなどに積極的に参加することが重要です。
また、ニッチな専門分野も検討してみる価値があります。例えば、高齢化社会を背景に、高齢者向け住宅の設計や管理に特化した専門学校や、再生可能エネルギー関連の専門学校などです。需要が伸びている分野であれば、就職活動も有利になる可能性があります。ただし、これらの分野は競争が激しくなる可能性もあるので、しっかりと将来性を見極める必要があります。
私の友人で、30歳を過ぎてから製菓専門学校に通い、パティシエとして独立開業した人がいます。彼女は長年会社員として働いていましたが、将来のキャリアに不安を感じ、自分の好きなこと、得意なことを活かせる仕事に転職することを決意しました。専門学校で技術を磨き、独立開業後も順調に事業を拡大させています。このように、年齢に関係なく、自分の情熱を注げる分野で努力をすれば、道は開けるということを教えてくれます。
年齢を気にせず就職活動で成功するためのポイントとは?
年齢を重ねてからの就職活動は、確かに容易ではありません。若い世代に比べて、経験の浅さや体力面での不安を感じられるかもしれません。しかし、年齢は必ずしもハンデにはなりません。むしろ、年齢を重ねることで培ってきた経験や人脈、社会性などは、大きな武器になります。
- 経験を活かす:これまでの職務経験で培ったスキルや知識を明確に示し、それがどのように活かせるのかをアピールしましょう。例えば、営業経験があればコミュニケーション能力や交渉力を、事務経験があれば正確性や責任感を強調できます。
- 自己PRを磨く:年齢を重ねたからこそ伝えられる、あなただけのストーリーを磨き上げましょう。なぜこの職種を選び、なぜこの会社で働きたいのかを、熱意をもって伝えられるように準備しましょう。面接練習も大切です。
- 情報収集を徹底する:求人情報サイトだけでなく、ハローワークや企業のホームページ、業界団体なども活用して、積極的に情報収集を行いましょう。企業の理念や社風などを理解することで、面接での対応も変わってきます。
- ネットワークを有効活用する:これまでの仕事関係者や友人、大学の同窓生など、人脈をフル活用しましょう。求人情報の提供や、面接対策のアドバイスをもらえるかもしれません。
年齢は、経験の深さの裏返しです。若い世代にはない、落ち着きや責任感、豊富な経験を武器に、自信を持って就職活動に臨みましょう。そして、「確実に就職できる」という考え方から、「自分が成長できる、やりがいのある仕事に就く」という考え方にシフトチェンジすることも重要です。中小企業の中には、社会人野球クラブチームへの所属や現役選手としての活動を理解し、サポートしてくれる企業もあります。もし、そのような企業に興味があれば、就職活動の際に探してみるのも良いかもしれません。
専門学校選びで失敗しないための3つのポイント
専門学校を選ぶ際には、いくつかのポイントに注意しましょう。せっかく入学しても、自分の期待と違っていたら、モチベーションが下がってしまいますよね。後悔しないためにも、しっかりとした準備が必要です。
- カリキュラム内容の確認:入学前に、カリキュラム内容をしっかりと確認しましょう。授業内容や実習内容、資格取得のサポート体制など、自分が学びたい内容が網羅されているかを確認することが大切です。説明会に参加したり、在学生に話を聞いてみるのも良い方法です。
- 就職支援体制の確認:卒業後の就職活動をサポートしてくれる体制が整っているかを確認しましょう。就職相談会や企業との連携、キャリアカウンセリングなどのサポート体制が充実している学校を選ぶことが重要です。卒業生の就職状況なども確認しておきましょう。
- 学校全体の雰囲気:学校全体の雰囲気も大切です。オープンキャンパスに参加したり、学校見学に行ったりして、実際に学校の様子を見てみましょう。先生や学生とのコミュニケーションを通して、学校全体の雰囲気を感じ取ることが大切です。
専門学校選びは、人生における大きな決断です。時間をかけてじっくりと検討し、自分に合った学校を選びましょう。もし、就職活動で不安を感じたり、学校選びで迷ったりした場合は、周りの人に相談してみるのも良いかもしれません。一人で抱え込まず、周囲の力を借りながら、前向きに進んでいきましょう。