「昨年ビザを取得し、来月で退社、オーストラリアへのワーホリ出発を目前に準備を進めています。語学学校も決め、もうすぐ出発なんですが滞在中の事や帰国後の事が段々と不安になってきました。ワーホリに決めたのは年齢制限があり今年が最後のチャンスだったからです。それと費用的な事もあります。今までずっと海外に行きたくて、でも費用とか年齢とか色々悩んでいて気づいたらもうこの歳・・・留学は年齢制限ないけどワーホリ行くなら今しかない!と思ったからです。…(中略)…先日会社に33歳(独身)の女性が面接に来ました。難しい資格も持っておりしっかりした感じの方でした、しかし人事担当は「ババアはいらねぇ、バカでも若い子がいいよな」と言いその方は不採用になりました。正直ショックでした、年齢の問題って確実にあるんです。自分に置き換えて考えてみたら・・・怖くなりました。ワーホリ後の就職活動が不安になってきました。もっと若いうちに海外行ってればと後悔ですが過去は変えられません。ワーホリでも留学でも「本人次第」だと思います。しかしとても不安です。この歳でのワーホリはやめた方がいいのでしょうか?よろしくお願いします。」 このご相談、30代でワーホリを検討されている方からよくあるお悩みです。年齢を理由に不安を抱く気持ち、とてもよく分かります。
ワーホリ後の就職活動、本当に不利になるの?
確かに、年齢が就職活動に影響することは否定できません。ご相談にあった人事担当者の発言は、残念ながら現実の一部を反映しているかもしれません。しかし、年齢だけが全てではないということをまず理解しておきましょう。企業が求める人材像は多様化しており、年齢よりも経験やスキル、そして人となりを重視する企業も数多く存在します。
例えば、私が以前サポートした方の中には、30代でワーホリから帰国後、語学力と海外経験を活かし、国際的な事業展開を行う企業に就職した方がいます。その方は、ワーホリ中に積極的に現地の文化に触れ、ボランティア活動にも参加するなど、多様な経験を積んだことが評価されたのです。単に語学力を身につけただけでなく、主体性やコミュニケーション能力、問題解決能力といった、企業が求める重要な要素を磨いていたことが成功の鍵だったと言えるでしょう。
また、ワーホリ経験自体が必ずしも「休暇」と見なされるわけではありません。積極的に学び、成長しようとする姿勢を示すことができれば、むしろプラスに働く可能性があります。例えば、ワーホリ中に取得した資格や、ボランティア活動、インターンシップなどの経験は、履歴書や面接で効果的にアピールできます。さらに、異文化理解力や柔軟な対応力といった、日本の社会ではなかなか得られないスキルを身につけることもできます。
もちろん、就職活動は簡単ではありません。年齢を理由に不採用になる可能性もゼロではありません。しかし、準備をしっかり行い、自分の強みを明確にすれば、必ず道は開けます。年齢をハンデと捉えるのではなく、豊富な人生経験を活かすという視点を持つことが重要です。
ワーホリとキャリアプラン、どう両立させる?
ワーホリ期間をどのように過ごすかによって、帰国後のキャリアに大きく影響します。ただ単に英語を学ぶだけでなく、将来のキャリアに繋がる経験を積むことを意識しましょう。例えば、
- 興味のある業界でインターンシップに参加する
- 関連する資格の取得を目指す
- 異文化交流を通してコミュニケーション能力を高める
- 起業に関する知識やスキルを学ぶ
など、具体的な目標を設定し、計画的に行動することが大切です。そして、ワーホリ中の経験を記録・整理し、就職活動で効果的に活用できるようにしましょう。ブログやポートフォリオを作成するのも良い方法です。
TAFEや大学への進学も選択肢の一つですが、予算や時間との兼ね合いを考慮する必要があります。ワーホリで得た経験を活かして、帰国後に専門学校や大学院に進学するのも良いかもしれません。ただし、進学が必ずしもキャリアアップに繋がるわけではないことを理解しておきましょう。進学するにしても、明確な目的を持って進学することが重要です。
私の知人にも、ワーホリ後に大学院に進学し、研究者として活躍している人がいます。彼はワーホリ中に研究テーマを見つけ、帰国後、そのテーマを深めるために大学院に進学しました。彼の場合は、ワーホリが大学院進学へのきっかけとなり、キャリアプランを成功させる上で重要な役割を果たしました。
30代からの就職活動、成功するための秘訣
30代からの就職活動は、若い世代に比べて不利な面もありますが、経験やスキルを活かすことで、十分に成功する可能性があります。重要なのは、
- 自分の強みを明確にする
- 目標とする企業を絞り込む
- 効果的な自己PRをする
- 面接対策をしっかり行う
ことです。 年齢を理由に落ち込むのではなく、自分の経験やスキルを最大限にアピールすることが大切です。また、転職エージェントなどを活用することも有効な手段です。彼らは、あなたの経験やスキルに合った企業を紹介してくれるだけでなく、面接対策などもサポートしてくれます。
中小企業の中には、社会人野球経験者や海外経験者を積極的に採用しているところもあります。 年齢よりも、人間性や経験、スキルを重視する企業は多く存在します。 焦らず、じっくりと企業選びを行い、あなたに合った企業を見つけることが重要です。
年齢を気にせず、自分の可能性を信じて、前向きに就職活動に取り組んでいきましょう。 そして、もし就職活動で行き詰まった時は、周りの人に相談してみるのも良い方法です。 一人で抱え込まず、周りのサポートを借りながら、一歩ずつ進んでいきましょう。