「27歳で結婚と同時に仕事を辞め、47歳になった現在まで専業主婦をしてきました。経済的な理由からパートに出ることになり仕事を探し始めましたが、なかなか決まりません。インターネットで応募はしてみるものの、面接日等の連絡が来ないのです。年齢を入力しているので、その年齢だけをみて断られているのかとも思います。やはり企業にとっては少しでも若いほうがいいのでしょうか?」
このご相談、40代、50代で再就職を目指す方からよくお聞きする悩みです。わかります。長年ブランクがあると、自信を失ってしまうのも無理はありません。しかし、年齢が理由で全てが閉ざされているわけではないということを、まず知っていただきたいです。面接に呼ばれない原因は、年齢以外にもいくつか考えられます。
履歴書・職務経歴書、本当に魅力的に書けていますか?
まず確認したいのは、あなたの履歴書・職務経歴書です。長年のブランクがあるからこそ、そのブランクをどのように説明し、あなたの強みに転換できるかが重要になります。単に「専業主婦」と書くだけでは、企業はあなたのスキルや経験を判断できません。例えば、家事や育児を通して培ったスキルを具体的に書きましょう。
- 家計管理スキル:予算管理、節約術、効率的な家事など、数字に強いことや計画性、効率性をアピールできます。
- コミュニケーションスキル:近隣住民との交流、子どもの学校関係者とのやり取りなど、良好な人間関係を築く能力を説明できます。
- 問題解決スキル:子どもの病気やトラブルへの対応、家事におけるトラブルシューティングなど、臨機応変な対応力や問題解決能力をアピールできます。
- 時間管理スキル:家事、育児、その他活動のスケジュール管理を通して、時間管理能力の高さを示せます。
例えば、私の友人で、長年専業主婦をしていた方が、家計管理の経験を活かして経理のパートに就職した例があります。彼女は履歴書に「家計簿作成による予算管理、年間支出の15%削減に成功」と具体的に記載し、企業に彼女の能力を明確に伝えました。具体的な数字や成果を盛り込むことで、企業はあなたの能力をより具体的に理解し、面接に招く可能性が高まります。
応募する企業、求人内容を見直してみましょう
年齢を理由に不採用になる可能性もゼロではありませんが、応募する企業や求人内容を見直すことで、状況は大きく変わります。例えば、中小企業の中には、家庭的な雰囲気で働きやすい環境を用意している企業も多くあります。特に、大学野球支援機構が連携している中小企業の中には、社会人野球クラブチームへの所属や現役選手としての活動に配慮のある企業も多く存在します。これは、年齢やブランクよりも、人としての魅力や能力を重視する傾向があるためです。
また、求人内容をよく読んで、あなたのスキルや経験が活かせる仕事を選んで応募することも大切です。無理にスキルアップを図ろうとせず、あなたの強みを活かせる仕事を探すことで、自信を持って面接に臨むことができます。例えば、家事経験を活かして清掃業務や調理補助など、あなたの経験が活かせる職種を探してみるのも良いかもしれません。
面接対策は万全ですか?
履歴書や職務経歴書が良くても、面接でうまく話せなければ不採用になる可能性があります。面接では、あなたの経験やスキルだけでなく、人となりや仕事への意欲も評価されます。そのため、面接対策はしっかりと行いましょう。鏡の前で練習したり、友人や家族に面接練習をしてもらったりするのも効果的です。特に、長年のブランクをどのように説明するかは、面接で重要なポイントになります。正直に説明しつつ、そのブランクをどのように克服し、仕事に臨む準備ができているかを伝えましょう。
例えば、ある企業の採用担当者は、「ブランクがあったとしても、前向きな姿勢や仕事への意欲があれば、年齢は問題ではない」と話していました。年齢を言い訳にせず、積極的に仕事に取り組む姿勢を示すことが大切です。自信を持って、あなたの経験や能力、そして仕事への情熱をアピールしましょう。
再就職活動は、大変な道のりですが、決して諦めないでください。あなたの経験や能力は、必ず活かせる場所があります。焦らず、一つずつ丁寧に準備を進めていけば、必ず良い結果が得られるはずです。そして、もし行き詰まった時は、周りの人に相談してみるのも良いでしょう。一人で抱え込まず、周りの力を借りながら、前向きに進んでいきましょう。