野球を続けたいという子に、親としてどう向き合うか

  • 就職活動
2025年05月23日

―― 就職と競技の両立に悩むご家庭へのアドバイス

「大学4年になっても、本人は“野球を続けたい”と言っているんです」
進路相談に訪れるご家庭から、よく聞かれる言葉です。

高校までの野球とは違い、大学野球を終えた選手たちには、プロの道だけではなく、企業で働きながら競技を続けるという選択肢もあります。
しかし、そうした現実を知る保護者は少なく、「いよいよ就活の時期なのに野球を…」と戸惑うのも自然なことです。

本記事では、“野球を続ける”という意思を持った学生を支える立場にある保護者の皆さまに向けて、
「野球と仕事を両立させる」ための現実的な道筋と、機構としてお伝えしたい考え方をお話しします。

「野球=プロ」ではありません

「野球を続けたい」という言葉に、すぐさま「プロを目指しているのか」と捉える保護者の方も少なくありません。
しかし、実際には多くの学生が「趣味の延長として」「クラブチームで競技を続けたい」といった形で、
“競技者としての自分”を完全には終わらせず、次のステージを模索しています。

実際、企業に就職しても、地域クラブチームに所属しながら社会人としてキャリアを積んでいる選手も多数います。
また、企業によっては「野球経験を評価し採用に活かす」「柔軟な勤務形態で練習・試合を支援する」といった対応を行っているところもあります。

保護者が不安を感じるのは「情報が少ない」から

多くの保護者が抱えるのは、情報不足からくる“漠然とした不安”です。

そもそも企業で野球を続けるってどういうこと?

就活と競技の両立なんてできるの?

競技に理解のある企業なんて限られているのでは?

支援する側の実態が見えない…

こうした不安を持つことは自然です。むしろ、保護者として冷静な視点を持っているからこそ、不安を感じるのです。

「競技を続けながら働く」具体的な選択肢

実は、以下のような選択肢が現実に存在します:

企業チームに所属してプレーを続ける
→ 就職先=チーム。企業の業務と並行しながら、公式戦にも出場。

クラブチーム+理解ある企業での勤務
→ 地域チームで競技を続けつつ、勤務先は野球への理解がある企業。出場日などにも配慮あり。

草野球や指導側としての関わりを前提とした就職
→ 本格競技から一歩引きつつ、“野球を軸とした社会人生活”を望む選手向け。

どの道にも共通しているのは、「本人が野球を続けたいという意思を持っている」こと。
その意志を軸に、企業選びや進路調整を行えば、無理のない両立は可能なのです。

保護者にしかできないサポートとは?

学生にとって、保護者の理解はとても大きな支えになります。
もちろん「最終的にどうするか」は本人が決めることですが、そもそも「この選択肢があるんだよ」と伝えてくれる存在が身近にいること――
それが、進路選びの可能性を広げることにもつながります。

大学野球支援機構は大学野球の現場に精通しており、
学生・保護者双方の不安に向き合いながら進路の相談に乗らせていただくことができます。

最後に:支える側に、選択肢を

「プロを目指しているわけじゃないけど、野球はまだ終わらせたくない」
そう語る学生の多くは、未来の働き方や暮らし方について真剣に悩んでいます。

私たち大学野球支援機構は、その“悩みを肯定する”ことから支援を始めています。
情報を正しく届け、進路の可能性を示す。そこに、保護者の協力が加われば、
学生たちはより安心して前に進めるはずです。

もし、野球を続けたいと願うお子さまの進路に少しでも不安を感じていたら、
どうぞ、大学野球支援機構の取り組みに目を通してみてください。
その一歩が、大きな安心につながるかもしれません。

「野球を続けたい」という想いに、
保護者としてできるサポートがあります。

就職活動や将来に悩むお子さまを前に
どんな声をかければ良いか、迷うこともあると思います。
大学野球支援機構では、保護者の方からのご相談も受け付けています。

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